田舎に移住して出会った、古き良き古道具たち。空き家や蔵に眠る宝物【鳥取田舎くらし】

こんにちは。
6年前に大山に一目惚れして大阪から鳥取に移住したMAIです。
田舎暮らしのあれこれや、季節の手仕事、趣味のコトモノなど幅広く綴っています。

元々アンティークのものや骨董など年月を重ねたモノに心惹かれる私。
今回は鳥取に移住してから魅了され続けている「我が家の古道具たち」をご紹介します。

空き家や蔵に眠る古き良き道具たち

大阪の都会で生まれ育った私が鳥取に来て驚いたこと。
そのうちの一つは、古い家の大きさと敷地の広さです。
居住スペース以外に倉庫や蔵、離れ、昔の牛小屋や馬小屋などまるで昔話に出てくるお家のような建物が未だ存在するお家も多く見られます。

余談ですが、同じ町内にある義実家の風呂は主人が中学生の頃まで薪で火を起こして焚いていたらしく、今でも追い焚きは薪なのだとか。

義実家の薪の火床

今でも私の人生では見たことや聞いたことのない文化にカルチャーショックを受けることもしばしば。
そんなまるでタイムスリップしたような古い建物の中に眠っていることが多いのが、色々な古い道具たちなのです。

義実家の味噌蔵で寝かせている味噌瓶

冬に毎年仕込んでいる味噌は、数年前から義実家にあった瓶で熟成。
気持ちの問題かもしれませんが、以前使っていたプラスチック製の樽と比べると味もワンランク上がった気が。

持ち手のデザインが気に入っている箪笥

空き家の片付け途中に知り合いに声をかけて頂いて譲り受けた箪笥。
引き取り手がなければ処分されていたと思います。
なかなか手が回りませんが、いつか柿渋などを塗って手入れしながら長く付き合っていきたい家具です。

頂いたり、イベントなどで買ったりした籠

昔話に出てきそうな籠は特にお気に入り。
なんとも言えない風情がありますよね。
野菜の収穫に使ったり、使わない時は見せたくない物を入れて目隠しにしたりと、その用途も我が家では様々。

持ち手付きの籠は、台所でおやつや乾物など細々したものを入れたり、趣味の毛糸を入れて飾ったり。
置くだけでおしゃれに見えるのも良いところ。

マーケットで見つけた昔の蒸籠(せいろ)

この木枠は元々蒸篭だったもの
ある時訪れたお店の壁掛けにヒントを得てインテリアとして楽しんでいます。

こうした古道具たちは、知り合いの方に声をかけてもらったり、イベントで手に入れたりしたものばかり。
田舎暮らしは人との繋がりを大切にすることが、より暮らしを楽しめるポイントだと私は感じています。

古道具に関わらず、コミュニケーションの中で自分の好みや暮らしをのぞかせると、とても素敵な巡り合わせの縁に出会えるかもしれません。

出会いはリサイクルショップやアプリにも

実は他にも古き良き素敵なものに出会える場所があります。
その一つはリサイクルショップ

リサイクルショップで出会った木と竹でできている木馬

こちらはたまたま見かけて即買いした木馬。
この手作り感はなかなか既製品にはありません。

米子市内にいくつかあるリサイクルショップ。
それぞれのお店で特徴が違うので、ショップ巡りも面白いですよ。

ロッキングチェア

私が家の中で一番気に入っているロッキングチェアは「ジモティ」というアプリで見つけました。
ご存知の方も多いかもしれませんが、自分の住む地域周辺で、不要なものを譲ったり譲ってもらったりできるのが特徴。
まだまだ使える良いものがあったりするので、我が家では欲しいものは「まずジモティで探す」がお約束。

このロッキングチェアは県内で出品があり、車で引き取りに伺いました。
人との繋がりだけでなくお店やネットも使って、掘り出し物探しも楽しんでいます。

「古さ」のを楽しむ田舎暮らし

鳥取に来て細かいゴミの分別をするようになってから、自分が出しているゴミの量に違和感とストレスを感じるようになりました。

**自然の素材で作られていることの多い古い道具たち。
もし傷みが進んで使えなくなっても、最後の最後には土に還ります。**

古さの味わいや見た目の雰囲気に加えて、私が古道具に魅了される理由の一つです。

毛糸を入れた籠。インテリアにも馴染みます。

いつの頃からあるものなのか、誰が作ったものなのかわからない。
もしかしたら何十年も前に、違う時代を生きていた人たちが使い込んできたものかもしれません。
年月をかけて今私の手元に辿り着いている縁と思うと、なんだかロマンがありますよね。

田舎だからこそ残り続けている「古き良き古道具」を存分に味わいながら、田舎ならではの暮らしを楽しめたらいいなと思っています。

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