新地域公共交通「しんちゃんバス」出発進行 福島県新地町 JR新地駅を発着点に2コース

1日に運行を開始した「しんちゃんバス」

 福島県新地町の新たな地域公共交通手段「しんちゃんバス」の運行が1日、始まった。交通の利便性を高め、生活環境の向上や交流人口の拡大を図る。

 ルートは町北部を回る「福田線」、町南部を巡る「駒ケ嶺線」の2種類で、ともにJR新地駅を発着点にした。1日8便ずつ運行する。観光名所や病院、商業施設などに向かう。運賃は利用区間を問わず中学生以上が300円、小学生以下が150円。現金か、町企画振興課窓口で販売している回数券で支払う。

 町民以外も利用できる。運休日は年末年始と毎月第3土・日曜日。

 70歳以上の高齢者、妊婦、障害者らを対象にした定額乗車制の「しんちゃんタクシー」の運行も始めた。

 しんちゃんバス、しんちゃんタクシーの出発式が新地駅前で行われた。大堀武町長が「多くの皆さんに利用される足として、長く運行していきたい」とあいさつした。大堀町長、遠藤満町議会議長らが午前7時発の駒ケ嶺線のバスの出発を見送った。

 問い合わせは新地町企画振興課へ。

(相双版)

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