四大大会ウインブルドン開幕!錦織圭「アグレッシブにプレーしたい」、内島萌夏は「余計なことは考えない」と注目の2選手が心境明かす!<SMASH>

2024年シーズン、3つ目のテニス四大大会「ウインブルドン」(7月1日~14日/イギリス・ロンドン/グラスコート)が本日開幕! 日本からは男子の錦織圭、西岡良仁、ダニエル太郎。女子は大坂なおみ、内島萌夏、日比野菜緒の計6名がシングルス本戦に出場する。連日現地から熱戦の模様を生中継する『WOWOW』では、戦いを前にした日本選手たち6名にインタビューを行なった。

ここでは足首の負傷で前哨戦のイーストボーン大会を棄権している錦織(世界ランク401位)と、今や日本女子トップに位置する内島(同68位)の声を紹介する。錦織の初戦の相手はフランスのアーサー・リンダークネッシュ(同76位)で、内島はウインブルドンで過去2度準優勝しているオンス・ジャバー(チュニジア/同10位)との対戦が決定。ともに初顔合わせとなる。

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【錦織圭インタビュー】

Q:前哨戦(イースントボーン)を欠場した理由と現状の身体の状態を教えてください。

錦織:試合数日前に、練習で(右足首を)軽く捻挫してしまって。痛みが残ったので欠場しました。だいぶ状態は良くなってきてはいます。もう1日あるので試合に向けて準備したいと思います。

Q:全仏オープンは久々のグランドスラム(四大大会)でしたが、まだまだ通用するなと思った部分を教えてください。

錦織:久しぶりに5セット戦って勝利することができましたし、(2回戦で)シェルトンには負けましたけど、良い試合はできていたかなと思います。身体が100%ではなかったわりには、十分プレーはできていたと思うので、全仏の2試合のお陰で自信がついたと思います。
Q:逆に克服しないと厳しいと思った部分を教えてください。

錦織:とりあえず身体を治してというか、フレッシュな状態で戦えるようにしたいとは思います。

Q:芝コートで戦う難しさと気を付けている部分は?

錦織:プレーは少し変えていかないといけないですし、より攻撃的になるでしょう。あと、フットワークが難しいので、自分のスピードを生かすことができないのが芝の戦いになります。なるべく自分から攻めていけるようなプレーをしたいですね。

Q:対戦してみたい選手は?

錦織:まずアルカラスと、何度も試合はしていますけど最近強いディミトロフとか。あとは(シナーら)イタリア勢も強いので対戦してみたいと思っています。

Q:パリ五輪に向けてクレーで調整するのではなく、芝のウインブルドンに来ました。大会に懸ける思いを教えてください。

錦織:久しぶりに戻ってきた場所ですし、やっぱり歴史のある場所で良いプレーを出したいと思います。アグレッシブにプレーして良いプレーをしたいです。
【内島萌夏インタビュー】

Q:ここまでの仕上がりや手応えはいかがですか?

内島:テニスキャリアを振り返ってみても、そんなに芝での試合を経験しているわけではないので、正直得意としているサーフェスではないです。シーズンでみても短いシーズンなので、いつものように楽しむことを忘れずにプレーしたいと思います。

Q:初戦で対戦するジャバー選手の印象はいかがですか?
彼女は昨年ここで準優勝していますし、長年トップで戦っている選手です。全仏オープンでのサバレンカ選手に続き、またTOP10の選手と大きな舞台で対戦できることはすごく楽しみです。

Q:芝での戦い方や対策していることを教えてください。

内島:私はクレーのようにボールが弾むコートが好きなのですが、(芝は)ボールの弾みが弱いので軌道が低く、フットワークなども普段と違います。ボールが速く、自分のペースでラリーができないので、いつもより早く構えたり、軌道の低いラリーでスライスを多用していくことを意識しています。何度練習しても慣れないコートだと感じています。
Q:出場権を獲得したパリ五輪に懸ける思いを聞かせてください。

内島:今年の初めは(世界ランキングが)190位くらいで、代表選出には程遠いと思っていたので、正直今もあまり実感はないです。クレーシーズンは良い戦いができたので、また自分の好きなクレーコートに戻れることはうれしいですし、国を背負って戦えることは光栄なことなので、出場できてすごくうれしいです。

Q:今大会にかける意気込みをお聞かせください。

内島:初戦からタフな相手なので、あまり余計なことは考えずに試合ができればよいと思っています。今回は穂積選手と組ませていただいてダブルスも出場できることになったので、楽しんで思い切りプレーしたいと思います。

インタビュー提供●WOWOW
構成●スマッシュ編集部

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