『鬼滅の刃 柱稽古編』最終回は「神作画!」 予想外の「煉獄さん登場」に感動の声も…「いよいよ鬼舞辻との戦いだな、頼んだぞ」

(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

吾峠呼世晴氏の同名漫画を原作としたアニメ『鬼滅の刃 柱稽古編』の最終回となる第八話「柱・集結」が6月30日に放送された。

※以下には、アニメ『鬼滅の刃 柱稽古編』の一部内容が含まれています。ストーリーを解説するのが本記事の主目的ではありませんが、気になる方はご注意ください。

■緊迫感ある演出で突入する「無限城」

ついに産屋敷邸を見つけ出した鬼舞辻無惨。1000年以上前に血筋を同じくしていた産屋敷耀哉と無惨の2人が会話を交わした後、産屋敷は妻と2人の娘もろとも館ごと自爆する。

これが開戦の合図かのように、黒焦げになった無惨に珠世が捨て身で自身の拳を無惨に吸収させ、集結した柱たちと炭治郎が一斉に攻撃を放つ。しかしその刃が無惨に届くことはなく、隊士たちはもれなく無惨の根城である無限城に落とされてしまった。最終回にして最終決戦の火蓋が切って落とされたのだ。

60分に放送枠が拡大された最終回は、まず何よりも作画のクオリティの高さが話題になった。特に産屋敷邸を爆破するシーンは非常にリアルなもので、爆発で一つ一つ剥がれていく屋根の瓦、轟々と上がる炎、爆破の衝撃で吹き屋敷の周りの木々が激しく揺れるさまが臨場感たっぷりに描かれた。

そのあと、珠世に名を呼ばれた岩柱の悲鳴嶼行冥が矢継ぎ早に攻撃を繰り出すシーンもスピード感があった。柱と炭治郎が屋敷の周囲を囲むように集結し、それぞれの呼吸を使った同時攻撃を繰り出すダイナミックさもテンションが非常に高い。攻撃の中にはここで初公開のものもあったが、ここまで苛烈な攻撃シーンはこれまでの『鬼滅』の中でも指折りだろう。

そして隊士たちが落ちた無限城の広さと奥行きにはCGが使われ、城の形状と視点が絶え間なく変化し、まるでジェットコースターに乗っているかのような臨場感が味わえる演出となっていた。

■懐かしい煉獄さんの声に関連ワードもトレンド入り

映像、音、声優の芝居と、最終回の60分間についてSNSでは「映画のクオリティ」という声も上がっていた。その出来の良さに素直に感動する一方で、無惨が丸焦げにされたり頭を吹き飛ばされたりする描写はあまりに容赦がなさすぎてビビってしまうほどだ。

この後、MY FIRST STORY × HYDEによるオープニング曲『夢幻』がエンディングとして流れ、視聴者の盛り上がりは最高潮になったが、CMの後に流れたおまけコーナー「大正コソコソ噂話」に度肝を抜かれた人も多かったようだ。

『柱稽古編』ではこれまで毎週、各回にメインで登場した柱に関する小ネタが紹介されていたが、シリアスなエンディングの後に始まった「大正コソコソ噂話」では、なぜかこのタイミングで第五話で登場していた恋柱の甘露寺蜜瑠が紹介された。

そこでは甘露寺がかつて、炎柱の煉獄杏寿郎の継子だったことが明かされる。そのまま甘露寺は「柱の紹介だったら煉獄さんの紹介もしないとなんじゃない?」と炭治郎に告げ、まさかの煉獄のコソコソ話が始まった。

そこでは煉獄も大食らいであることが明かされ、かつて煉獄と甘露寺が釜いっぱいに炊いたサツマイモご飯を2人で食べたという小ネタが紹介された。煉獄の声で久しぶりに「わっしょい!」が聞けたのはファンにとっては感涙ものだろう。

サプライズはこれだけではない。その後、どこからか煉獄の声がし「懐かしいな。俺も覚えているぞ。いよいよ鬼舞辻との戦いだな。頼んだぞ」と2人を鼓舞したのだ。「今煉獄さんいたよね…夢じゃないよね?」と驚く甘露寺と炭治郎。煉獄はいつも鬼殺隊を見守ってくれているようにも感じられる演出だった。

最終回にしてあまりに粋すぎる突然のファンサービス。まさかここで新規ボイスが聞けるとは誰が想像しただろうか。

その後、画面が変わり、『鬼滅の刃』というメインロゴに「無限城編」というロゴが付け加えられ、「劇場版」という文字が浮かび上がった。多くのファンが期待していた通り、最終決戦は劇場版で描かれる。無限城編は三部作予定だということも明かされた。

放送中から、SNSでは「鬼滅最終回」「産屋敷ボンバー」「あまね様」「珠世さん」「鬼滅の作画」「煉獄さん」「劇場版三部作」などの関連ワードがトレンドを埋め尽くしていた。まさしく日本中が見守った最終回だったと言えるだろう。

『柱稽古編』の終わり方があまりに劇的すぎたため、劇場版が待ちきれないという人は多そうだ。通常のアニメ放送でもこれだけのクオリティを提示してくれる『鬼滅の刃』のスタッフだからこそ、最高の“最終決戦”に期待したい。

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