中国、超深度資源開発へ新機関 大手国有エネなど9社参画

[シンガポール 1日 ロイター] - 中国は、地表から非常に深い場所にある石油・天然ガスの探査や採掘困難な非在来型資源に取り組むため、中国石油天然気集団公司(CNPC)などの国有企業から成る新たな機関を立ち上げる。CNPCが1日、明らかにした。習近平国家主席のスローガン「新質生産力」を確保しエネルギー安全保障に貢献するとしている。

新機関には、CNPC、中国石油化工(シノペック)の大手国有石油・ガス生産企業のほか国有企業7社が参画する。

CNPCとシノペックが大々的に活動する新疆ウイグル自治区北西部タリム盆地などで、地下1万メートルの在来型資源を掘削するほか、地下深くのシェールオイルや炭層ガス資源の採掘も目指す。

CNPCは「超深度石油・ガス探査から開発、エンジニアリングまで、産業チェーンの構築に向け(各社の)知恵と力を結集する」と述べた。

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