渋野日向子と勝みなみの“気遣いゼロ”共同生活「もっと仲が深まった」

今週ホールインワンも決めた18番で“アカペラサンバ”を口ずさむ(撮影/亀山泰宏)

◇米国女子◇ダウ選手権 最終日(30日)◇ミッドランドCC(ミシガン州)◇6256yd(パー70)

ダブルス戦でペアを組んだ渋野日向子と勝みなみは今週、お互いのチームメンバーも含めて民泊サイト・Airbnb(エアビーアンドビー)で探した家をレンタルして“共同生活”を送っていた。仲良しでも、他人同士。2人そろって抱いていた一抹の不安は、到着してすぐに消え去ったそうだ。

勝は「どれだけ仲が良くても気を遣ったりするかなと思ったんですけど、私は全くなかった」。渋野も「同じく。泊まって2日目くらいで『何でこんなに気を遣わなくていいんだろう?』って思ったくらい」とうなずく。

1週間を過ごせば、ゴルフ以外の部分で見えてくるものもある。渋野が「かっちゃんはね、毎日欠かさず、朝も夜も『顔パック』してる。意識がヤバイ。だから肌キレイなんやって」と明かせば、勝もコース外での過ごし方に言及した。「しぶこは意外と動かないんだって。オンオフがしっかりしているというか…」。家に帰れば、YouTubeでひたすら動画を見てリラックスモード。そんな“素”を出せるくらい、お互いが気を許していた。

2人でキッチンに立つ機会もあり、オムライスを作った時には勝が見事なみじん切りを披露。渋野の貴重なレパートリーとしてのメニューチョイスだったが、「かっちゃんがメッチャ頑張ってくれて。私は卵をかき混ぜただけ」と笑う。

渋野が「朝から晩まで一緒にいて、(試合を)やったからこそ楽しかったのかも」と言ったように、プレーを終えてからも同じ時間を共有できたことで初出場だったダブルス戦の面白さをより一層感じることができた。勝は「なんか、もっと仲が深まった気がする」としみじみ話す。

この日、折り返しとなった18番(パー3)でティショットを打ち終えてグリーンに向かう途中、渋野が名残惜しそうにアカペラで「マツケンサンバ」を口ずさんだ。各ペアの選んだ入場曲が流れる演出は3日目限定。来年はもっと上の成績を残し、もっとファンを楽しませる。(ミシガン州ミッドランド/亀山泰宏)

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