【新華社海口7月1日】中国海南省楽東リー族自治県のドリアン種苗産業拠点では最近、ドリアンの木にパッションフルーツのつるが巻きついている光景を目にする。複数の作物を一緒に栽培する「混植栽培」モデルは、特色ある農業の新たな活力を引き出しただけでなく、農業の多元的な発展に新たな方向性も示した。
ドリアンは高級トロピカルフルーツとして消費者に好まれているが、生育期間が長く初期投資も大きい。一方、パッションフルーツは成長が早く短期間で収益が得られる。
パッションフルーツはドリアンの生育の初期段階にかなりの経済的利益をもたらす。パッションフルーツで得た収益が果樹園の管理コストの一部を効果的にカバーし、資金面の負担を軽減する。また、パッションフルーツは市場の需要が旺盛で価格も安定しているため、果樹農家にとっては付加的な収入源にもなる。
県内のウリ科野菜・果物類の年間生産量は省全体の28％以上を占め、今年1～5月までの生産量は29.4％に上った。（記者/趙玉和、郭良川）
