「“DH”の大谷翔平にMVP票を入れない」米解説者の見解に米ファン大反論!「オオタニは有力な候補者」「こいつは誰だ? 投票権を持っていないだろ」

ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平は、今シーズンのMVPに値しないのだろうか? 米メディア『EssentiallySports』によると、米放送局『ESPN』の解説者マイケル・ウィルボン氏が、『Pardon The Interruption』の番組内で大谷のMVP受賞に異議を唱えたという。

ウィルボン氏は、「私ならオオタニにMVP票を投じない。とても無謀だ。(DHの大谷は)試合の半分にも出場していないのに、MVPになることはできない」という見解を示した。

同メディアはウィルボン氏の発言を疑問視。「オオタニは素晴らしい活躍を見せ、複数の打撃スタッツでMLBをリードしている。MVP候補者としての資質は否定できない。ウィルボン氏の発言は、現代野球におけるDHの価値と、MVP投票におけるDHの歴史的偏見について、疑問のパンドラの箱を開けた」と伝えた。

「1973年に導入されたDHという役割は、つねに野球界で賛否の話題となってきた。伝統主義者は攻撃面でしか貢献できないDHは、守備も優れる選手ほどの価値はないと主張する。この感情はMVP投票の歴史にも反映されており、これまでDHがMVPを受賞したことはない。伝説の選手エドガー・マルティネスでさえ、そうだった」

このようにDHとMVPの過去を振り返った同メディアは、「ショウヘイは本当にすごい選手だ。でも三冠王にでもならない限り、MVPの票は投じない」と断言したウィルボン氏は発言を繰り返し取り上げて、「本質的にDHは、選手としての価値が低いという伝統主義者的な見解を繰り返した」と記している。
「MVP投票の基準は進化しており、WARのような高度な統計がますます重視されるようになっている。これは、選手のチームへの総合的な貢献を数値化するのに役立つ。この変化は、攻撃的価値が容易に数値化できる大谷翔平のようなDHに有利になる可能性がある」

同メディアは、「現代野球における進化した役割についての議論を要約したもの。ウィルボン氏の発言は、ファンやアナリスト、元選手らから厳しい批判を浴びることは間違いないだろう」と結論付けた。

ウィルボン氏の発言は、SNSでも話題となった。米ファンは「オオタニは有力な候補者だろう」「こいつは誰だ? 投票権を持っていないだろ」「オオタニより数字が劣る選手がMVPになるのか?」「何事にも初めてというものがある」「彼は何年もロサンゼルスのドジャースとレイカーズを嫌っている」「バスケだけ見てろよ」「馬鹿げた発言だな」などと、批判の声を挙げていた。

構成●THE DIGEST編集部

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