バイク好き必見!映画『マッドマックス:フュリオサ』公開記念特集・PART①        FURIOSAの本当の「凄さ」と「面白さ」とは?

公開から約1ヶ月…前作「マッドマックス 怒りのデス・ロード」へと繋がる物語として制作された『マッドマックス:フュリオサ』。シリーズ“初”となる「スピンオフ作品」であり、前作~デス・ロード公開以後から制作に関するアレコレはファンの間でSNS等を通じて拡散され「マックスが出て来ないMADMAX」に対して様々な意見と憶測で溢れていた…。
尚、筆者は昭和世代のアラフィフ男子。この【MADMAX】でドップリとヤラれ、挙句の果てはマックスの愛車である「ブラックインターセプター(ブラックパーシューツスペシャル)」のレプリカを手にする程(※僅か数ヶ月のオーナー生活だったがw)の狂人っぷり☆
そんな僕が完全なる独断と偏見で今回の『マッドマックス:フュリオサ』並びに各シリーズの考察、そして去る3月、オーストラリアはブロークンヒル/シルバートンで開催されたMADMAX2の40周年記念イベント『MADMAX2 Celebration , 40Years of Mayhem』の模様も踏まえ、お送りしたいと思う…。

ストーリー

世界崩壊から45年…誰しも知らない/知られてはいけない「緑の地」で慎ましやかに暮らす一人の少女「FURIOSA(フュリオサ)」。その程近い森で偶然、ディメンタス率いるバイカー軍団の一員たちに見つかり拉致され、母:メリー・ジャバサは彼らを必死に追う…しかし、フュリオサの前で母は無惨にも殺され、ディメンタスの娘:リトルD(ディメンタス)として屈辱の日々を強いられる…。
その後、ディメンタスは着実にその兵力を増やし、鉄壁の要塞を誇るシタデルの砦主:イモータン・ジョーへと仕掛け、支配下であったガスタウンの領主になる交換条件として彼女を差し出し、以後シタデルにて暮らす事となる。しかし、フュリオサは隙を見つけ宮殿より脱走、口がきけない男性へと成りすまし、母との“約束”を守る為に潜伏を続ける事となる…
幼少期から常人離れした生存本能と母たちババリーニ(鉄馬の女)から仕込まれた高度なサバイバルスキル、鋭い洞察力と学習能力などによりドッグマン(クレーン係見習い)から警護長にまで昇り詰め、唯一心を開いたデス・ロード最強ドライバーである警護隊長であるジャックを交え、故郷や家族、人生の全てを奪われた将軍ディメンタスとイモータン・ジョーたちの覇権争いの中で繰り広げられる復讐劇…
フュリオサは何を想い、どう戦い抜くのか?
怒りのデス・ロードへと続く、壮大なスケールの“MAD WORLD”がこの『マッドマックス:フュリオサ』なのである。

注目すべきポイント・その①:新たなるヴィラン(悪役)「将軍 ディメンタス」!!

MADMAXシリーズにおいて、キーとなるのが「悪役」の存在であろう…
『マッドマックス』では、トーカッター(ヒュー・キース=バーン)
『マッドマックス2(ザ・ロード・ウォーリアー)』では、ヒューマンガス(シェル・ニルソン)
『マッドマックス/サンダードーム』では、アウンティ・エンティティ(ティナ・ターナー)
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』では、イモータン・ジョー(こちらもヒュー・キース=バーン)
…と、どれも被る事なく、圧倒的な存在感の悪の首領たちを熱演し、そして今回の『マッドマックス:フュリオサ』において新たに登場したのが、この『ディメンタス将軍(クリス・ヘムズワース)』だ!

地獄のバイカー軍団を構成し、様々なバイカーたちを武力で捻じ伏せて配下へ付け、増殖に次ぐ増殖… また自身もRotec AEROSPORT R2800とBMW R18を2台ドッキングさせた「ディメンタス・チャリオット」を愛機として荒野を縦横無尽に駆け巡り、各地を喰い荒らす様はまるで「サバクトビバッタ」w
シリーズ内においては過去、最大台数のバイカーの登場は、我々バイク乗りからすればかなり胸熱な映像!!

尚、個人的には、このRotec AEROSPORT R2800とBMW R18…航空機エンジン繋がりで「キチンと考えて構成してるやん!」と思ったのと、クリス・ヘムズワースの父親が、まさかの「マッドマックス(1)」でマックスターンなどのスタントやギャングたちを演じていたデイル・ベンチ氏も所属している『VIGILANTIES.MCC(ヴィジランティーズ・エムシーシー)』の近しいメンバー(プロスペクト?)だったというのは心底驚いた!

これもこの『マッドマックス:フュリオサ』そして『マッドマックスシリーズ』が織り成す「縁」と「奇跡」なのである。

注目すべきポイント・その②:そして、前作最強の首領「イモータン・ジョー」も登場!!

「マッドマックス 怒りのデス・ロード」でその圧倒的な存在感でファンたちを魅了した「イモータン・ジョー」もしっかりと出てくる。
ただ、残念ながら前作にてイモータン・ジョー役を演じてくれていた『ヒュー・キース=バーン』氏は、2020年12月1日に逝去。
今回は『ラッキー・ヒューム(マトリックス リローデッド、マトリックス レボリューションズなどでロゴス号オペレーターのスパークス役などが有名)』がリズデール・ペル役とWで演じてくれており、その違和感は皆無。

また、ウォーボーイズたちも今回は、よりカッコ良く&激しく登場しており、砦(シタデル)からディメンタス軍団目掛け“バンザイアタック”する様などは、いかにこの世界観において絶対者に対する服従と狂信的な信仰の恐ろしさを、まざまざと見せつけてくれている。
~デス・ロードからファンになった方々は絶對に観ておくべき彼らの“刹那的“生き様なのである。

2019年、マクラウドさん主催マッドマックスコンベンションにおいて立川でのインタビュー時のショット。
他誌取材中も、何故か筆者の方に目線を送り続けるヒュー氏(何も失礼な事はしてないw)
車椅子での移動もあったが、実は楽屋裏ではお元気且つご機嫌なご様子で、
まさかその翌年亡くなられるとは… 心よりご冥福をお祈りしたいと思う。## 注目すべきポイント・その③:シリーズ最大&最狂レベルの極悪兵器車輌たち!!

こちらが今回の~フュリオサに出てくる『ウォー・タンク』。
出来上がったばかりのピカピカ☆仕様でございます…

前述の二輪は勿論の事、今回、四輪及びトラックも相当イカつい!!
あまり気付いてない方も多いかもしれないが、前作「マッドマックス 怒りのデス・ロード」で登場した「ウォー・リグ」。これはタトラ製タンカートレーラーT815にシボレーのフリートラインの車体をマウントさせた車輌との事だが、今回の『マッドマックス:フュリオサ』に出てくる『ウォー・タンク』。筆者は劇場で観ている時に「このトラック、やたらデカくね?」とすぐに気付いた次第で、パンフレットには「ケンワース社製のT900がベース」との事。
調べてみたらコレ、俗に言う「コンボイ」ってヤツでして、しかも劇中ではアームクレーンや「ボミー・ノッカー」なる巨大暴力装置まで追加される始末…
また、タンク部分にはレリーフが施されており、これがまたジョー様のストーリーを模した豪華絢爛仕様となっております。

で、こちらが~デス・ロードに出てきた『ウォー・リグ』。
まぁ、こちらも“ウォー・タンク”と書いてる資料もございますのでどっちでも良いのでしょうが…w

また、これ以外にも、ディメンタスが乗る『シックス・フット』やフュリオサの駆る『バリアント』、そしてオールドスクールな車体にV8エンジンをリアマウントという何とも呆れたクレイジーマシン『クランキー・ブラック』とこれまたクルマ好きにもタマラナイ車輌たちも続々登場!
ハッキリ言って、相当お金掛かってますw

えっ!?間もなく終演… 劇場に急げ!!

駆け足ながら、この『マッドマックス:フュリオサ』の魅力をお伝えしたが、まだまだ沢山あります!!
近年では、映画終了を見越して配信などで欲求を満たす方も多いでしょうが、映画はやっぱり“劇場”でね☆

『マッドマックス:フュリオサ』
大ヒット上映中! 日本語吹替版同時上映 IMAX(R)/4D/Dolby Cinema (R) /ScreenX

監督:ジョージ・ミラー
出演:アニャ・テイラー=ジョイ、クリス・ヘムズワース
配給:ワーナー・ブラザース映画
公式サイト:MADMAX-FURIOSA.jp #マッドマックス #フュリオサ
予告編:https://www.youtube.com/watch?v=NY9So_f-C_w

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そして「フュリオサ」「デス・ロード」「サンダードーム」…とMADMAXアポカリプトの元となった『マッドマックス2<ザ・ロード・ウォーリアー>』の誕生の地へ…

そして今年3月に行われた「フュリオサ」「デス・ロード」「サンダードーム」…と遡るこのMADMAXシリーズにおいて、“原点”とも言える作品『マッドマックス2<原題:ザ・ロード・ウォーリアー>』の40周年を祝うイベント…
【MADMAX2 Celebration , 40Years of Mayhem(マッドマックス2 セレブレーション 40イヤーズ オブ メイヘム(騒乱)】がオーストラリアはブロークンヒル/シルバートンで開催されたのだった。

3日間に渡る【騒乱】の名に相応しいイベントの模様を次の章でお伝えしたいと思う……

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