“ビーチバレー高校女王”が大学でも「日本一」を目指す! 元オリンピアン直々の手ほどきでさらにブラッシュアップ

女子高校生時代にビーチバレー“日本一”に輝いた18歳が、進学先の愛媛の大学でも日本一を目指し練習に励んでいる。元オリンピアンによる指導の下、「努力・笑顔・感謝」を忘れず、“相棒”である全国大会入賞経験を持つ先輩とボールを追いかけ続けている。

屋内バレー部ながらビーチバレー優勝

砂の上のコートで息の合った連係プレーが見どころのビーチバレーボール。
松山東雲女子大学1年の鏡瀬里奈選手は、大学の進学を機にビーチバレー部に入り、競技へ本格的に取り組んでいる。

徳島県出身の鏡選手がビーチボールに出会ったのは高校1年生の時だ。当時入っていたインドアバレー部が、夏になるとビーチバレーの練習が多かったのだという。

高校時代に徳島の強豪校で6人制のバレーをしながら、夏は高校日本一を決める「マドンナカップ」に2年連続で出場し、2年生で3位、3年生だった2023年は経験を生かして攻守に安定したプレーを見せて見事に優勝した。

「やっぱりビーチバレーがしたい」という気持ちから、鏡選手は大学でも競技を続けようと愛媛への進学を決めた。「マドンナカップで佐伯(美香)さんや楠原千秋さんにお世話になったので、愛媛でしたいと思って決断した」と語る。

元五輪選手の指導と“頼れる相棒”

松山東雲女子大学のコーチは、シドニー・北京五輪で日本代表だった佐伯美香さんが務めている。

さらに県のスポーツ専門員でアテネ・北京五輪で日本代表だった楠原千秋さんも指導に加わり、元オリンピアンから直接手ほどきを受ける抜群の環境で、高い潜在能力に磨きをかけている。

鏡選手が今、力を入れているのは168cmの身長を生かしたブロックの強化だ。

ペアを組むのは江原あかり選手。全国大会3位入賞の実績を持つ4年生だ。
頼れる先輩はビーチバレーボールのセオリーを丁寧に伝えるようにしているといい、鏡選手は大きな刺激を受けている。また、初めての一人暮らしでも、江原選手からアドバイスをもらい、充実した毎日を送っている。

「流した汗がそのまま強さに」

練習で先輩の江原選手が強いスパイクを決めると、佐伯コーチからは「(次は)瀬里奈さんの強打ですな」と一言つぶやく。
一方で、鏡選手は決めることができず、「すみません」と思わず苦笑する場面も見られた。

佐伯コーチは鏡選手について「(高校)日本一になっている選手なのでもっと自信を持ってやればいいんですけど、すごく謙虚な選手。その分まだまだ伸びしろもあるかなと期待している」と話す。

「努力を怠らんと。いつも笑顔だったらまわりの人もポジティブになってくれると思うので、指導者の方にも感謝の気持ちを持っていこうと思っています」と語る鏡選手のモットーは「努力・笑顔・感謝」だ。苦しい練習でも揺らぐことはない。

さらに「目標は高く持っていいと思うので、全国優勝を目指して頑張ります」と意気込んだ。
「流した汗がそのまま強さにつながることが楽しい」と話す鏡選手。大学でも日本一を目指す。

(テレビ愛媛)

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