陸上自衛隊海田市駐屯地の女性隊員3人 「上官からパワハラ受けた」 国など相手取り広島地裁に提訴

陸上自衛隊海田市駐屯地で、上官にパワハラを受けたとして、隊員3人が1日、国と上官を相手取って慰謝料など990万円を求める裁判を起こしました。

訴えを起こしたのは、陸上自衛隊海田市駐屯地に所属する業務隊の隊員3人です。
訴状などによりますと、3人は2018年7月からおととし6月にかけて、上官から「どうしたらちゃんとできるんだ」と叱責されるなど22件のパワハラを受けたとしています。

3人は病院で適応障害の診断を受け同時期に休職を余儀なくされていて、うち1人は今も復職できていないということです。

防衛省がハラスメントを対象におこなった特別防衛監察にも訴えましたが、今年2月にパワハラを認定しないといった通知があり、裁判に踏み切ったと説明しています。

【裁判を起こした自衛隊員】
「パワハラに我慢して我慢し続けた結果、私は病気になり、働けない人間にされました。(裁判で)自分の人生を取り戻したいと思っています」

【裁判を起こした別の隊員】
「パワハラがないなんて言われたら、これは公に皆さんに知っていただいて、やはり戦いたいなという気持ちで裁判を起こすことにしました」

海田市駐屯地の広報担当者は「現時点で訴状が届いていないため、確認できていない。コメントは差し控える」としています。

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