「ガス管の撤去作業中に何が…」4人死傷の爆発事故 業務上過失致死傷の疑いも視野に捜査 新潟・弥彦村

新潟県弥彦村の文化会館で配管工事中に爆発が起き、4人が死傷した事故で、当時、ガス管の撤去作業が行われていたことが分かりました。
警察は業務上過失致死傷の疑いも視野に調べています。

【記者リポート】
「事故から2日経ちましたが、現場付近には今も規制線がはられています。警察と消防は今日から現場検証を行ない、なぜ爆発したのか調べています」

この事故は6月29日、「弥彦総合文化会館」で村が発注したトイレなどの改修工事中に爆発が起きたもので、当時作業していた新潟市南区の会社員・富樫健太郎さんが死亡したほか、1人が重傷、2人が軽傷を負ったものです。

近所の人の話では、その爆発音は200mほど離れた場所でも聞こえたそうです。
「鈍い音がドンドンと、車がぶつかるような音がした」

弥彦村は1日午後に会見を開き、6人が2人組に分かれ、その内1つのチームが1階トイレの床下のピット内でガス管の撤去工事をしていたと明らかにしました。

【弥彦村 本間芳之村長】
「今回の事故に関し、あってはならない事故で、村としては非常に残念」

消防によりますと、富樫さんはピット内で意識がない状態で発見されました。
また、警察によりますと、富樫さんの死因は多発外傷で、爆発の近くにいた可能性が高いとしています。
近くには切断されたガス管があったということですが、ガスに引火したという情報もあり、業務上過失致死傷の疑いも視野に調べています。

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