きゅうり収穫ロボットのAGRIST、シリーズBラウンドで資金調達を実施 AI活用で農業の課題解決

スマート農業を推進するAGRISTは7月1日、シリーズBラウンドの資金調達を実施したと発表した。本ラウンドでは新規投資家として、タカミヤ、日鉄興和不動産の合計2社を、第三者割当増資の引受先とする。

AGRISTは、2019年に農家との勉強会から誕生したスタートアップ。きゅうりやピーマンの収穫ロボットの開発、現場への導入などを行い、2021年には農業生産法人を設立した。また、AIとロボットを活用した自動化農業システムパッケージ「Sustagram Farm」を開発し、行政や企業と連携しながら事業を展開している。

今回の資金調達によりAGRISTは、収穫ロボットの性能をさらに高め、農業の担い手不足を解消していく予定。自社の技術を活用した農業パッケージにより、低リスクでの農業参入を支援し、企業や自治体と連携して、AIとロボットを活用した農業の全国展開を目指す。

AGRISTで代表取締役を務める齋藤潤一氏は、「AGRISTの技術を活用し、資材の現場や不動産における脱炭素の研究開発にも取り組んでいきたい。今回の資金調達により採用を強化し、結果を出していく」とコメント。

また同じく代表取締役を務める秦裕貴氏は、「今回の資金調達は、収穫ロボットや農場のセンシング技術、データ解析、AI農業に関する取り組みをさらに強化し、開発から実用段階に移行する重要なステップとなる。自社の強みである生産現場の自動化と効率化に加え、農場の建設や農地の確保など、農業を始める上で必要となる周辺プロセスについても、最適な提案ができるようにしていく」とコメントしている。

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