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4年前、大分県宇佐市安心院町で起きた強盗殺人事件の裁判員裁判。一貫して無罪を主張する被告に2日、判決が言い渡されます。
2020年2月、宇佐市安心院町の住宅で、殺害された山名高子さん(当時79)と長男の博之さん(当時51)を発見。
逮捕された佐藤翔一被告は、2人を包丁などで殺害し、現金8万8000円を奪った強盗殺人などの罪で起訴されました。
この事件の裁判員裁判、最大の争点は「被告が犯人かどうか」。
12回にわたる公判で検察側は・被告の車からみつかった血痕が被害者のDNA型と一致。・現場に残された靴下の跡が被告と矛盾しない、など鑑定・分析の結果を示しました。
これに対し、弁護側は鑑定方法などに疑問を呈し「犯人とする証拠はない」などと反論してきました。
佐藤被告は「現場近くまで車に乗せたプロレスマスクの男が真犯人と思う」など一貫して事件への関与を否定し無罪を主張。
一方、検察側は「うそのストーリーをでっち上げ、2人の命を奪った事実と向き合う姿勢は皆無」などとして死刑を求刑しました。裁判員裁判が導入されて以来、大分地裁での死刑求刑は初めてです。
(堤記者)「12回にわたる公判で示された証拠や証言などをもとに裁判員がどんな判断を下すのか。判決はあす言い渡されます」