「評価の低い土地を不当に割り当てられた」仙台医療圏4病院構想で移転候補地の地権者70代女性が区画整理事業組合を提訴 組合「事実誤認もある」宮城

宮城県が進める4病院再編構想を巡り、富谷市の土地区画整理事業で組合から評価の低い土地を不当に割り当てられたとして、地権者の女性がその取り消しなどを求める訴えを仙台地方裁判所に起こしました。

訴えを起こしたのは仙台市若林区に住む70代の女性です。

訴えによりますと、女性は4病院再編構想で、東北労災病院と県立精神医療センターの移転が計画されている富谷市明石台に土地を所有しています。

土地区画整理事業では当初、女性の土地は全て戸建ての用地となる予定でしたが、4病院再編構想などに伴い半分の土地が、ため池を埋め立てた新病院の候補地に割り当てられたということです。

女性は、もともと持っていた土地と性質が異なる土地を仮換地するのは違法だとして仮換地指定の取り消しと土地の売った場合の減額分およそ2500万円の支払いを組合側に求めています。

富谷市明石台東土地区画整理組合は「事実誤認もあり、今後、裁判になったら組合側の主張もしていきたい」とコメントしています。

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