ナスダックへIPOを申請―eスポーツ事業を展開するグローバル企業 NIPグループとは

ヨーロッパと中国でeスポーツ事業を展開する多国籍企業のNIPグループは、ナスダックへIPOを申請しました。海外メディアのEsports Insiderなどが報じています。

目標は500万ドルの資金調達ですが、IPO投資・調査会社のルネッサンス・キャピタルは最大5,000万ドルの資金調達も可能であると見積もっているとのことです。

2023年1月に設立されたNIPグループは、スウェーデンのプロeスポーツチーム「Ninjas in Pyjamas」と、中国のeスポーツ団体「ESV5(プロeスポーツチームeStar GamingとVictory Fiveの合併会社)を傘下に持つ持株会社です。

Ninjas in Pyjamasは『カウンターストライク』シリーズや『レインボーシックス シージ』の王者として知られる2000年設立のチームで、『カウンターストライク:グローバルオフェンシブ』(CS: GO)では、LANイベントにおいて87連勝を収めたことでも知られています。2021年にESV5と合併してからは、中国で『VALORANT』、『League of Legends』、『Honor of Kings』などのプロリーグにも進出しています。

NIPグループは申請にあたって年次財務記録を提出しており、2023年の総純収入は前年比27%増の8,370万ドルに、粗利益は前年比94%増の720万ドルに上昇。ただし、純損失は前年比31%増の800万ドルとなっています。

© 株式会社イード