広島市のご当地野菜「狩留家なす」 学生はスイーツを開発「発想に感動した」

ナスで町おこしを進める広島市安佐北区の町で、恒例の収穫祭がありました。

静かな山間の町、広島市安佐北区狩留家町です。

参加者
「めちゃくちゃ、顔くらいあるんじゃないですか」

祭りの呼び物の一つ収穫体験です。「狩留家なす」はやや大ぶりな青ナスです。

参加者
「いただいておいしかったから、じゃあ実物を!と思って来ました」

もともと町内の農家が自家用に作っていたものを、11年前から地元NPOの呼びかけで町の特産品として栽培。今や、市を代表する作物になりました。

参加者のお目当てがナス尽くしの昼食です。地元の女性グループは肉巻きなど3品を作りました。

しかし、一番人気はデザートのケーキでした。

食べた人たち
「まあ上品な味」「ナスとは思んよね」
「コンポート(砂糖水で煮る)にされるっていう発想に感動しました」

このパウンドケーキは、広島市の比治山大学管理栄養学科の学生が作りました。

NPO狩留家 黒川章男 理事長
「われわれのものの考えは、どうしても高齢者の範ちゅうから脱皮することは難しいので」

NPO狩留家は、去年の収穫祭から比治山大学に料理の製作を依頼し、今回、弁当業者が作った押しずしのレシピも考えました。パウンドケーキは商品化を見すえ、パッケージも作りました。

管理栄養学科4年 池田彩乃 さん
「私たちも考えてよかったなあと思いますし、うれしいです」

相木夕桂さん
「商品化したいです」

学生たちの夢も乗せた狩留家なす…。今週から本格的な収穫が始まり、シーズン中、過去最高の10万本の出荷を目指します。

© 株式会社中国放送