パール・ジャム、体調不良のため欧州公演をさらに2公演キャンセル

パール・ジャムが、特記されていない複数のメンバーが病気療養を続けているため、欧州ツアーの2公演を再びキャンセルせざるを得なくなった。

バンドは7月2日と3日に独ベルリンのヴァルトビューネで公演する予定だったが、この日程は中止となった。この発表は、同じ理由で英ロンドンのトッテナム・ホットスパー・スタジアムでの6月29日の公演が中止された翌日に行われた。予定されている次の日程は、7月6日のスペイン・バルセロナ公演となる。

SNSで共有された声明で、バンドは失望と決断の難しさを表明した。パール・ジャムのSNSには、「皆の最善の努力にもかかわらず、バンドはまだ完全な回復を遂げていません。この決断の影響を私たちは理解しています。多くの人々がチケットを手に入れるために、そしてバンドを見に来るために、時間、お金、精神的エネルギーを費やしてくれていることを深く感じており、皆さんを失望させなければならないことに心が痛みます。また、このようなショーを実現するために尽力してくださっている多くの方々に感謝しています」と書かれている。

そして、「私たちはこのような決断を決して軽く考えてはおらず、皆さんのために可能な限りのことをしようと努力しています。このツアーの日程変更が可能であればよかったのですが、また近いうちに来たいと思います。チケットは購入場所にて払い戻しいたします。皆様のご理解とご支援に感謝いたします。私たちにとってかけがえのないものです」と続いている。

具体的なメンバーは明らかにされていないが、フロントマンのエディ・ヴェダーは、ツアー2日目にあたる6月25日の英マンチェスター公演でボーカルの問題に苦しんでいた。彼は観客に向かって、数日前のアイルランド・ダブリン公演で複数のファンとハイタッチをした後、病気にかかったことを示唆した。

パール・ジャムは現在、最新アルバム『ダーク・マター』を引っ提げたツアー中だ。今週初めにヴェダーはFXのドラマ『一流シェフのファミリーレストラン』の新シーズンの一環として、イングリッシュ・ビートの「Save It for Later」のソロ・カバーをサプライズ・リリースした。

バンドはまた、2000年にデンマークの【ロスキレ・フェスティバル】でのパフォーマンス中に9人のファンの命を奪った悲劇的な事故から6月30日で24周年を迎えた。バンドはSNSに、「私たちは2000年6月30日に悲劇的に命を落とした若者たちを称え、追悼し、彼らの友人や家族を心の中で抱きしめています」と投稿した。

パール・ジャムは8月に夏の全米ツアーを開始する予定だ。

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