特殊詐欺Gの17人逮捕 男を公開手配 まとめ役か/埼玉県

 副業の募集をうたうサイトに登録した女性から、現金28万円余りをだまし取った疑いで、埼玉県警は1日、特殊詐欺グループの男女17人を逮捕しました。

 また、グループのまとめ役とみられる男の顔写真を1日公開して、情報提供を呼びかけています。

 詐欺の疑いで逮捕されたのは千葉県習志野市の無職・里村昌希容疑者(30)ら、22歳から50歳の男女合わせて17人です。

 県警によりますと、17人は、自分たちが運営する副業サイトに登録した、静岡県に住む当時23歳の女性に対し、6月に「報酬を受け取るためには、優良会員になる必要がある」などと、メールでうその説明をしたということです。

 その上で、ネットバンキングで4回にわたって、現金合わせて28万9300円を振り込ませ、だまし取った疑いが持たれています。

 特殊詐欺グループは、さいたま市中央区の事務所を活動拠点にしていて、6月10日に県警が家宅捜索した際に、女性の被害が分かったということです。

 調べに対して、容疑者の一部は「お金を振り込ませる詐欺をやっていた」と容疑を認めています。

 警察は、グループが別の特殊詐欺事件にも関与しているとみて、全容の解明を進めています。

 また、事務所には17人のほかに、住所不定・職業不詳の須崎兼一容疑者(34)も出入りしていましたが、家宅捜索のあと、行方が分からなくなっています。

 須崎容疑者は、グループのまとめ役だったとみられていて、県警は顔写真を公開し、情報提供を呼びかけています。

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