「おいしくない」とピザ耳を残す夫。残す人は全体の何%?食べ残されているピザ耳の量は年間でどれくらい?

ピザ耳を残す人の割合はどのくらいいる?

ピザ耳を残してしまうことがある人の割合について、株式会社ドミノ・ピザ ジャパンが2022年に実施したアンケート調査では、全体の12%いることが判明しました。2024年の調査においても「ピザを食べるとき、耳まで食べない」と回答した人は9%いたようです。

ピザ耳を食べない理由はさまざまですが、おもに以下の4つが関係しているようです。

__・ピザ耳に味がついていないから
・ピザ耳が硬いから
・食べる習慣自体がないから
・ピザ耳を食べるとおなかいっぱいになってしまうから__

ただし、2022年の調査において、ピザ耳を残してしまう人のうち約8割は「残すのはもったいない」と回答しています。ほとんどの人は食べたくないのではなく、食べられないと考えていると想定できるでしょう。

このことから、上記の課題を解決したピザ耳であれば、残す人の割合が減ると考えられます。

食べ残されているピザ耳の量は年間でどれくらい?

前述の2022年の調査結果より、食べ残されているピザ耳の量を年間に販売するMサイズピザの耳部分で試算したところ、総量は約300トンとのことです。

このすべてがそのまま廃棄されているわけではないと思いますが、仮に食べ残されたピザ耳約300トンがすべて廃棄となった場合、環境省が発表している日本国内における食品ロスの発生量約472万トン(令和4年度の推計値)のうち、約0.006%がピザ耳となってしまう計算です。

ピザチェーンによっては、ピザ耳にチーズやソーセージを入れるといった工夫をしているところもあるため、普通のピザ耳ではなく、これらの商品を注文することも選択肢に入れてみましょう。

食べ残されたピザ耳の量を金額換算するとどうなる?

食べ残されたピザ耳を廃棄した場合、製造にかけたコストのうち一部が無駄になってしまいます。このとき、どのくらいの金額が廃棄されているか気になる人もいるでしょう。今回はピザ全体に対してピザ耳の割合を10%と仮定し、金額を計算してみました。

まず、宅配ピザにおける原価率は15~20%程度になると考えられています。使用する材料によっても異なりますが、今回は一律20%で計算してみましょう。一般的な宅配ピザの価格が2000円~3000円であるため、1枚を作るのにおよそ400円~600円がかかると想定できます。

このうち10%がピザ耳に該当する場合、食べ残して廃棄してしまった場合は40円~60円が廃棄金額に相当するでしょう。

ピザの耳を残す人は全体の1割弱程度存在する

今回参照した調査結果によると、ピザの耳を残す人は、全体の1割弱程度と分かりました。割合としてはあまり多くないものの、仮に廃棄されてしまった場合、年間300トンもの食品ロスにつながる可能性があります。そのため、できるだけピザ耳を残さないようにすることが重要といえるでしょう。

ピザ耳を残す理由の多くは、硬い・味がしない・満腹になってしまうなどがあげられます。味がしない場合は、ピザ耳に味がついているもの、満腹になってしまう場合は、一回り小さいサイズを注文するなどが対処法になってくるでしょう。

どの方法が適しているかは個人差があるため、一人ひとりに合った方法で対策してみてください。

出典

株式会社ドミノ・ピザ ジャパン 「ピザを食べる時、耳まで食べる?」アンケート調査(2022年)(PR TIMES)
株式会社ドミノ・ピザ ジャパン 「ピザを食べる時、耳まで食べる?」アンケート調査(2024年)(PR TIMES)
環境省 報道発表資料 我が国の食品ロスの発生量の推計値(令和4年度)の公表について

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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