車の理想的な「乗り換えタイミング」っていつ? 5年で買い替えてよいの?

車の買い替えに最適な時期とは

車の買い替えに最適な時期を3つご紹介しましょう。以下のタイミングで買い替えると、維持費や新車購入費が安くなる可能性があります。

車検前

車検には車検代や部品交換費、自動車重量税などがかかり、まとまった費用が必要となるため、その前に買い替えた方がお得になる可能性があります。新車を購入してから、最初の車検は3年後にやってきます。新車だった車も、発売されて3年経つとマイナーチェンジやモデルチェンジを迎える時期に当たるため、査定額が下がってしまう恐れがあります。

人気の車種であれば中古車としての価値があるので、高値での査定が期待できますが、それでもマイナーチェンジやモデルチェンジのタイミングと重なると高値はつきにくいと考えられます。そのため、3年後の車検前は、新車購入後に最初に訪れる絶好の買い替え時期といえます。

決算期前

毎年3月と9月に各自動車メーカーが決算期を迎えますが、この直前は買い替えのチャンスといわれています。各ディーラーには販売目標があり、決算月に向けて目標達成を目指します。決算期の直前は1台でも多くの車を売りたいはずなので、通常より値引きしてもらえる可能性があります。

とくに3月は就職や転勤、進学などで車の購入者が急増する傾向があるため、さらに狙い目といえます。ただし、3月は車が多く売れるので、場合によっては3月の納車に間に合わないこともあります。納車が4月にずれ込むと値引きを期待できなくなるため、3月中に納車してもらえるよう、なるべく早めに契約を済ませましょう。

価格変動前

中古車査定の価格変動前も、車を買い替えるのにおすすめのタイミングです。中古車の価格が変動するのは、主にマイナーチェンジやモデルチェンジの時期です。一般的に、マイナーチェンジやモデルチェンジが行われると査定価格が下がる傾向があるため、その前に買い替えた方が高く買い取ってもらえる可能性があります。

新車を5年で買い替えるメリット

車の価値は5年を過ぎた頃から一気に下がるといわれているため、5年目の車検を迎える前に車を買い替えるのもおすすめです。5年で車を買い替えると、次のようなメリットがあります。

メーカーの特別保証が切れる前に売れる

メーカーの特別保証とは、エンジンや動力伝達機構、電子制御機構など車の走行に不可欠な部分を保証するものです。トラブルがあると事故を招きかねない部品を対象とした重要な保証で、保証期間内であれば無償で修理が受けられます。この特別保証が切れるのが新車を購入してから5年後で、その後の修理には高額な費用が必要になるケースもあります。これらの費用と買い替えのコストを比較し、買い替えを検討するのもよいでしょう。

買い取り価格が高値のうちに売れる

車の買い取り価格は、5年を過ぎると下がってくる傾向があります。一般的に、車の走行距離は年に1万キロメートルが目安とされているので、5年で5万キロメートル走るということになります。走行距離が5万キロメートルを超えるかどうかで買い取り価格が大きく変わるといわれているため、5年未満で買い替えると高値で売れる可能性があります。

ただし、乗り方によっては5年経たなくても5万キロメートルを超える場合もあるので、走行距離を確認しておくことが重要です。

ローン完済後に売れる

車のローンは、5年で完済するように設定されているケースが多くみられます。5年経ってローンを完済した状態で買い替えれば、車を自由に売却できるうえに次のローンも組みやすくなります。

まとめ

車の理想的な乗り換えタイミングはさまざまで、5年で買い替えることも、決して悪いことではありません。今回ご紹介した最適なタイミングや、5年で買い替えるメリットをよく確認し、自分にとって最適な買い替え時期を検討してみてください。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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