【独自】“ハイドロプレーニング現象”によるスリップ事故?ハンドル操作きかず衝突 「3秒ぐらい前を走っていたら…」後続車語る恐怖

大雨の高速道路でスリップ事故の瞬間がカメラに捉えられていました。

車が水しぶきを上げ、横滑り。ガードレールにぶつかり、1回転。

目撃者は「本当に怖かったですよ。もう3秒ぐらい前を走っていたら、ぶつかっていましたよね」と事故の恐怖を語りました。

6月28日、雨が降りしきる高速道路を、神奈川方面へと走らせていたドライバー。

すると現れたのは、追い越し車線を猛スピードで走る黒い車です。

車は車線変更をしようとしたのか、徐々に隣の車線に近づいて行ったその時、ハンドル操作が利かなくなったのか、そのままガードレールに激突したのです。

ぶつかった衝撃で、車は1回転。
フロント部分が大破し、停車したのです。

目の前で事故を目撃したドライバーは、「本当に運がいいというか、もしぶつかったと思うと怖かった」と当時を振り返ります。

ほんの数秒違っていたら、事故に巻き込まれていたかもしれない危険な場面。

専門家によると、「ハイドロプレーニング現象」と呼ばれる現象が起きた可能性が高いというのです。

「ハイドロプレーニング現象」は、雨でぬれた道路でスピードを出すと、路面とタイヤの間に水の膜ができ、タイヤが浮いた状態となってしまい、ハンドル操作が利かなくなってしまうのです。

当時、現場では大雨により路面がぬれていて、専門家が映像を確認すると、事故を起こした車は、100kmほどのスピードを出していたのではと指摘しています。

こうした事故を防ぐためには、制限速度以下で走ることや、タイヤの溝がすり減っていないかなど、車の定期的な確認が大事だといいます。

目撃者:
大雨降ったら危ないよって、みんなに注意して走ってもらわないと、回避できるような速度で走ってもらった方がいいと思います。

神奈川県警高速隊によると、事故を起こしたドライバーに、けがはないということです。

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