福岡・佐賀で大雨 今後も土砂災害に警戒

先月30日夜から降り続いた大雨。

浅野孝仁記者リポート「車が立往生しています」

宗像市では、1日午前6時すぎまでの1時間に65・5ミリという7月の観測史上最大の、非常に激しい雨が降り道路の冠水が相次ぎました。

マンションから住民が水をかきだしています。

浸水した飲食店で店主が機器を確認している様子です。

店主は「これだけ水がきたことは去年一回だけあったけどそこら辺まで、これは初めてちょっと衝撃です」と話していました。

島征吾記者「周囲の音が聞こえなくなるほど雨が降っています」

1日午前10時、叩きつける雨が降った佐賀大学付近の道路。

この時点では道に少し水がたまる程度でしたがその、およそ一時間後、水かさが増して、歩行者の膝ぐらいまで水につかった道路も。

水しぶきをあげて走る車の様子中村智昭記者「午前8時すぎの北九州市小倉北区です。断続的に雨が降り続けていて紫川の流れも早まり上流から大きな木の枝が流れてきました」

北九州市八幡西区では1日午前7時半ごろまでの1時間で58.5ミリの非常に激しい雨が降り、アンダーパスが冠水。

浸水して動かなくなった車が取り残されていました。

冠水した車に乗っていた男性は「こっちの先に車が止まっていたから大丈夫かなと思って入ったら急にハンドルがきかんでブレーキもきかんでタイヤが浮いているから怖かった。ドアがあかんかったから。窓があいたので窓から出た」と状況について説明していました。

土砂崩れの様子また、八幡東区では大雨の影響とみられる土砂崩れが発生。

福岡県、佐賀県では引き続き、2日の昼前まで土砂災害への警戒が必要です。

牧園信也記者「私の後ろを流れる巨瀬川は水量などが間もなくピークを迎える見込みです流木を含んだ濁流が音を立ててうねるように流れていっています」

久留米市では先月30日岡ハルミさん(77)が水路の中で意識不明の状態で見つかりその後死亡しました。

バイクで転倒し水路に落ちた可能性があるということです。

また、北九州市小倉南区で1日午前11時半すぎ側溝に自転車が落ちていると通報があり、周辺を調べたところ、近くを流れる東谷川の中から高齢男性の遺体が見つかりました。

いずれも今回の大雨との関連はわかっていません。

今回の大雨、通勤通学時間帯でも激しく降りました。

大人はもちろん、背の低いお子さんは十分に注意なければならないのが冠水した道を歩くとき。

水深がおよそ50センチを超えると成人男性でも歩くのが困難になります。

小学5〜6年生では水深20センチを超えると避難が困難になるというデータもあります。

冠水した道路を歩く時の注意点です。

まず、長靴ではなくスニーカーを履いてください。

長靴は水が入ると動きにくくなるためです。

次に、傘や杖など長い棒状のもので足元を確認しながら歩いてください。

マンホールや側溝など危険な箇所がどこにあるかを確認するためです可能であれば2人以上で避難してください。

その際、お互いをロープなどで結んでおくとはぐれにくくなります。

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