『マウンテンドクター』杉野遥亮 「差し入れは多めにします(笑)」岡崎紗絵、宮澤エマ、向井康二との撮影現場の様子を語る!

ドラマ『マウンテンドクター』(カンテレ・フジテレビ系)に出演する杉野遥亮さん、岡崎紗絵さん、宮澤エマさん、向井康二さんが取材会に出席。撮影現場の裏話を明かしました。

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ドラマ『マウンテンドクター』は、山で起こりうる病気やケガを治療する山岳医療に取り組む主人公が仲間たちと成長する姿を通じて、山岳医療の課題と未来を提示する医療ドラマです。

長野県の病院に赴任して山岳医になる主人公・宮本歩を杉野遥亮さん、歩が赴任する病院で麻酔科医の村松典子を岡崎紗絵さん、看護師の鮎川玲を宮澤エマさん、歩たちが集まる焼き鳥店を営む“しんちゃん”こと小松真吾を向井康二さんが演じます。

撮影がスタートしてからまだ間もないながら和気あいあいとした雰囲気の4人にインタビュー。お互いの印象と作品への思い、自身が現場で担いたいポジションについて語りました。

“初めまして”の向井康二の印象 杉野遥亮“初めまして”の向井康二は「テレビで見ていたままだった」

──みなさん、今回が初共演ですか?

杉野:僕は、宮澤さんとは『罠の戦争』、岡崎さんとは『教場Ⅱ』で、ご一緒してるんですけど、向井さんとは、“初めまして”です。

向井:そうですね。僕は、全員“初めまして”です。

宮澤:向井さんが「(現場が)すごく静かだった」と、初日の印象を話していたとスタッフから聞きましたよ(笑)。

向井:いやいや…僕はドラマの現場に慣れてないので。バラエティの時は、間が空いたらすぐにしゃべってしまうから、ドラマの現場は「静かだな」と感じたのかな。

杉野:4人が集まるシーンを初めて撮った日は、みんな撮影に入ってまだ日が浅かったですし、僕は役をつかむのに必死だったのと、現場でそんなにしゃべるタイプではなくて。たぶん、それで静かだったんじゃないかなと思います。

岡崎:そうですね。私も必死で、現場がどういう感じなのかなと緊張していました。

でも、撮影中に電話が鳴っちゃった時、向井さんが「配達かな?」みたいなことを言って、笑いに変えてくださったんですよね。その対応力の素晴らしさにビックリして、さすがだなって。向井さんは、ムードメーカーですよね!

宮澤:確かに、“しんちゃん”がそこにいるという気がしましたね。

杉野:向井さんはやっぱり、よくしゃべる方だなと(笑)。バラエティで拝見していた時の印象のままでした。物語が進むにつれて、2人で芝居するシーンも増えるので、楽しみです。

向井:僕は撮影初日、一日中焼き鳥を焼いていて、焼き鳥に夢中でしたね。おかげで、焼き鳥の匂いとか煙とかいっぱい浴びちゃって、撮影終わって帰る時の車の中も焼き鳥のにおいでいっぱいに…(笑)。

お芝居するのは楽しいですし、あの日の撮影を経て、これから楽しくなりそうだなと思いました。

──向井さんは、実際に焼き鳥を焼いているのですか?

向井:焼いてます。1本1本焦げないように気をつけていました。あの日も40本ぐらいは焼いたんじゃないかな。撮影のあとで、スタッフさんと一緒においしくいただきました。

杉野:ずっと焼いていて、それが自然としんちゃんの役作りになっていたんじゃないですか?

宮澤:確かに、あの一日は向井さんの修業になっていたのかも(笑)。

向井:実は、この現場入る前に、行きつけの焼き鳥屋さんで焼く練習をしたんですよ。

杉野・岡崎・宮澤:へえ~!

向井:以前出演したドラマ『リビングの松永さん』では、バーテンダーの役をやっていたんですけど、それがきっかけになって、今回オファーをいただけたと聞いたので、バーテンダーから焼き鳥屋さんに転職する、みたいな感じがしていて(笑)。

杉野:しんちゃんのお店には、この4人で集まることが多くて、それぞれのキャラクターのプライベートな部分とか核になることを話し合うシーンになっていますよね。

宮澤:そう、4人がお互いに相談している感じですね。

向井:焼き鳥店「しんちゃん」が、歩やみなさんの憩いの場になればいいなって思っています。

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──本作はオリジナルの山岳医療ドラマですが、最初にこのドラマの企画を聞いた時の印象、脚本を読んだ時の感想を教えてください

杉野:プロデューサーさんが長野県出身で、長野県を舞台にしたドラマを作りたいという熱い思いをお聞きして。自分としては、もの作りをするうえで真剣に作品に携われる場所を求めているので、そういう熱意を持っている方と一緒に仕事したいと思いました。

岡崎:私は、このドラマのお話をいただくまで山岳医療という分野を知らなくて。調べてみたら、山は怖い場所でもあり、こんなにも山で医療が必要とされているんだとすごく勉強になりました。

設備が整った病院での場面と、山小屋での場面、山で救助する場面が描かれると、それぞれ映像としてのギャップや臨場感もあるだろうし、想像するだけでも面白そうだなと思いましたね。

宮澤:私が演じる玲は山岳看護師なんですけど、私自身は山に登ったことも、医療ものをやったこともなくて。私っぽいところが一つもない役だなと思いながら、第1話の台本を読み始めたら、面白くてあっという間に読み終えました。

山で起きる事故でのケガや病気を治療する医療チームの話で、生と死を分ける状況になった時、人はどういうプロセスでどんな判断を下していくのか。山に登る人たちと、山に登った人を治療する人たちの姿を描く人間ドラマであり、さらには、それを支える人たちの話でもあって。

医療ものならではの緊迫する展開や、ヘリコプターが登場するようなエキサイティングなところもあるんですけど、根底には、山に囲まれた日本に暮らす人たちがどう山と向き合って生きていくのかという大きな物語があると感じて、そこにひかれました。

向井:山岳医療がテーマなんですけど、歩たちのチーム一人ひとりにストーリーがあるんですよね。僕が演じる真吾は、過去を抱えながら頑張っている歩を見守っています。

だから、歩がお酒を飲むシーンの撮影では、真吾としてグッとくるものがありました。

杉野:第1話に、そういうシーンがあるんです。あのシーンは僕も、いいなと思いました。

向井:よかったですよね。人と人のつながり、命の大切さって当たり前のことだけど、それを改めて感じられるドラマでもあるなと。

「家族とか、いつでも会えるやん」と思うけど、会える時に会わないといけないなと思いましたし、視聴者の方にも、そういうことがこのドラマで伝わったらいいなと。

それぞれが現場で担う役割 杉野遥亮、岡崎紗絵、宮澤エマ、向井康二が現場で担う“役割”は?

――ご自身の役柄について、どのように捉えていますか?

杉野:歩は失敗するし、間違うこともありますが、自分が思った道をちゃんと進む人なので、僕もそこに共感します。そんな歩が愛される人物になればと思いながら演じています。

岡崎:典子は、芯が強い女性ですね。明るくて快活で、自分が思ったことをパッと言える。その一方で、周りをよく見ていて、人と人とのバランスを取っているんです。あと、後半で家族との問題も出てくるので、そこを丁寧に演じられたらと思っています。

杉野:歩と典子の関係も描かれますよね。

岡崎:そう、しんちゃんも含めて3人は幼なじみなので。

宮澤:玲は国内山岳看護師の資格を持っていて、幼いころから山とともに生きてきたけれど、大きなトラウマになる事件が起きたことによって山との向き合い方がわからなくなってしまったんです。

山に登らない私が演じるうえで、必死に体力作りすることと、たくさんのリサーチをすることでしか近づけないと思いつつ、玲の中にすごく真面目で、まっすぐでピュアなものを感じました。彼女の感情の揺れ動きや成長、変化を、回を追うごとに表現していきたいですね。

向井:僕が演じるしんちゃんは、バツイチ子持ち。こういう役は初めてなので、チャレンジではありますね。明るいけど、重いものも背負っているキャラで。自分と似た部分があったりなかったり…。

宮澤:どっちなんですか(笑)?

杉野:確かに、向井さんが結婚してる役って、意外ですよね。

向井:そういうところを、うまく見せたいと思っています。

――向井さんが“ムードメーカー”という話もありましたが、みなさんご自身は、4人の間や現場でどういうポジションでありたいと思っていますか?

向井:これは難しい質問ですよ!自分からなかなか言うことやないから…。

宮澤:そうですよね!

向井:恥ずかしいですけど、みんな言ってみましょうか!僕は、ムードメーカーと言っていただけたので、ドラマの中のしんちゃんみたいに、現場のオフのところでもそうなればいいなって。

岡崎:私は麻酔科医の役なんですけど、麻酔科医って患者さんの状態を把握する全身管理をする役割なので、全体を引きで見ているんですよね。現場でも、客観で見られたらいいのかなと。自分のことで精いっぱいではあるんですけど、そういられたらいいなという願望も込めて。

杉野:僕は、芝居に集中するために1人でいたり、静かにしていたりすることが多いんですけど…今回はロケが多くて、スタッフさんはロケハンで片道5時間かかるような場所に行って体力を使っているから、差し入れは多めにしたいなと思っています。

向井:撮影の初日も差し入れしてくれてましたよね。大事ですよ、そういうの!

岡崎:たい焼きでしたよね。

宮澤:うん、おいしかった!

向井:お互い、恥ずかしいことも言い合ったし(笑)、みんなでチームワークよくやっていけたらいいですね!

杉野:頑張りましょう!

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