一日の時間のなかで、飼い主さんとの散歩を楽しみにしている犬は多いでしょう。X（ツイッター）では、散歩が好きすぎる柴犬の様子を描いた漫画に多くの反響が。かわいさと切なさが混じった表情に、笑顔になる人が続出しています。柴犬の飼い主で作者の犬山スケッチ（@yako_sketch）さんに、詳しい話を伺いました。
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「今からちょっと出かけてくるよ」と愛犬に報告すると…
9歳の柴犬「ぽんた」くんとの日常を描いた水彩画をXに投稿し、大きな話題を集めている犬山さん。今回話題になったのは、ぽんたくんとの外出前のやりとりを描いた漫画です。
外出のため犬山さんが玄関に向かっていたところ、近づいてきたぽんたくん。「よう、ぽんたさん。今からちょっと出かけてくるよ」と声をかけましたが、ぽんたくんは完全に「散歩」と勘違いしているようです。期待に満ちた表情で見つめられますが、犬山さんは冷静に「15分ぐらいで帰ってくるから、それからね」とたしなめます。
しかし、散歩の時間と思い込んでいるぽんたくんのテンションは上がりっぱなし。玄関まで大はしゃぎでついてきました。しかし、連れていくわけにはいかず……。
そんな顛末を、犬山さんは「熱いまなざし」のコメントを添えて投稿。この作品には合わせて13.1万件もの“いいね”が集まりました。リプライ（返信）には「最後の顔がとくにツボりました 格子越し含めて再現度120％の表情」「かわいすぎる……」「でもちゃんと待ってるの偉かわいい」「どゆこと？ の顔、想像できるー！ かわいそかわいい」などの感想が寄せられています。
ぽんたくんは散歩が大好き 「出かける＝散歩」と期待
作者の犬山さんに、当時のぽんたくんの様子など詳しいお話を伺いました。
Q. 漫画で描かれた状況について教えてください。
「その日は用事があり、外へ出るために階段を降りました。すると『散歩だ！』と思い込んだぽんたが飛んできました。
ちょっと行ってすぐ帰る用事だったので『またあとでね』と声をかけるのですが、伝わっていないのか、笑顔で玄関へ走って行ってしまって……。そんな状況から、ひとりで出かけていく飼い主の後ろ姿を、じっと見つめながら見送る様子を描きました」
Q. このあとは、どうしたのでしょう？
「帰宅したあと、散歩に行きました。父と母は家にいたので、一度はふたりのところに行ったんじゃないかなと思います。ただ、家に私がいる日は私が散歩と決まっているので、帰宅したときは玄関付近に張りついていました」
Q. 漫画では犬山さんが扉を開けても飛び出さず、お利口さんにして待っています。普段から勝手に家から出ないようにしているのでしょうか？
「それが、まったくそんなことなくて……。なので、頭から突撃してくるぽんたから、ダメよダメよ～と入り口を守るように戸を閉めています。お外がとにかく大好きで……。
ただ、漫画ではそのまま扉を閉めちゃっていますね！ このあたりは記憶がちょっと曖昧で、犬が佇んでいるのは、私が戸の前をふさぐように立っているからじゃないかと思います」
Q. このときのぽんたくんは、どんな気持ちなのでしょうか？
「『なぜ？ 散歩は？』のような『裏切られた！』という気持ちになりながらも、『行くんでしょ？』と、淡い期待を抱いているんじゃないかと思います。
その顔を見ると罪悪感にまみれてしまい、嫌われたらどうしようと思ってしまうのですが、困惑する姿もちょっとかわいくて……｡なんとも複雑な気持ちです」
