官製談合事件で市が職員48人に聞き取り 入札事務関わった職員に独自調査 岩手・一関市

岩手県一関市の公共工事を巡る官製談合事件について、佐藤善仁市長は7月1日の定例会見で、入札に関わった職員に対し6月から独自の聞き取り調査をしていることを明らかにしました。

1日の会見で一関市の佐藤善仁市長は、6月27日から関係職員の聞き取り調査を始めたと述べました。

一関市では、市が発注する工事の入札情報を業者に漏らし不正に落札させたなどとして、これまでに元職員の那須野長己被告(59)が起訴され、都市整備課課長補佐の金今進容疑者(60)が逮捕・送検されています。

佐藤市長によりますと、那須野被告が情報を漏らしたとされる水道工事に関連し、2019年度までさかのぼりこれまでに職員48人に聞き取りをしたということです。

一関市 佐藤善仁市長
「事件の核心たる部分については承知するには至っていない。しかし今すぐ我々ができることがある。それをすぐに始めなくてはならない」

この事件を巡っては、6月25日に市が入札事務の改革本部を設置したほか、市議会が調査特別委員会を設置する方針を固めるなど捜査機関以外でも対応が進められています。

市は引き続き警察の任意の取り調べが終わった職員から調査を検討するとしています。

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