石破元幹事長、菅前首相らと会食 自民党総裁選に向け連携模索

自民党の石破茂元幹事長

 自民党の石破茂元幹事長は1日夜、菅義偉前首相、二階派の武田良太元総務相と東京都内のホテルで会食した。石破氏は9月の総裁選立候補に向け調整に入っている。派閥裏金事件を巡り岸田文雄首相の責任論に言及した菅氏や、菅氏に近い二階派との連携を進めたい思惑があるとみられる。

 石破氏は報道各社の世論調査で「次期総裁候補」でトップを走るなど知名度の高さが武器だが、党内基盤が弱く国会議員票の上積みが課題だ。過去4回総裁選に挑戦したものの、いずれも敗北している。

 6月30日には、地元の鳥取市で正式表明の時期を問われ「党や国は厳しい状況にある。どうするんだと多くの方に納得や共感してもらえることを言える時期だ」と語っていた。

 菅氏はインターネット番組で、事実上の首相退陣要求と受け取られる発言をした上で、石破氏について「ポスト岸田」候補の一人として「期待できる方だ」と評価していた。

 総裁選は首相が再選に意欲を示す。河野太郎デジタル相は、所属する麻生派会長の麻生太郎副総裁に出馬意欲を伝達。茂木敏充幹事長も出馬に含みを持たせている。

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