半年経っても変わらぬ町並み…約3メートルの津波が襲った珠洲市鵜飼地区の今

珠洲市の鵜飼地区などでは、今回の地震で津波による大きな被害を受けました。

珠洲市の鵜飼地区は元日の地震ではおよそ3メートルの津波がこの地区を襲いました。

地区の避難所で1月6日から半年間、ほぼ毎日行われているのが自衛隊による入浴支援です。

自衛隊の災害派遣は東日本大震災を超えて、過去最長となっています。

住民は:
「ここは広くて、あっさりしていい。1週間に2回くらい来る」

陸上自衛隊第14普通科連隊安田和生さん:
「これからも珠洲や能登半島の被災者の人たちと寄り添っていって、最後まで支援していきたい」

風呂にくるのは避難所にいる方だけではありません。

石川県は早期復旧困難地区を除いて断水が解消したと発表していますが、市内では依然970戸で断水が続いています。

また、水道管の工事は完了しても自宅の敷地内の配管が壊れていて水が使えないお宅がまだ多くあります。

こうした方たちにとっても、入浴支援は欠かせないものとなっています。

半年が経った今も住民の皆さんは不自由な暮らしを強いられています。

地震発生から半年間かわらずに必要とされる入浴支援、地震発生から半年間変わらないふるさとの街並み。

本当に復旧のスピード感は正しいのか考えることも必要です。

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