浴衣着て夜店を巡る楽しさよ…鹿児島の夏の風物詩「六月灯」始まる 8月まで県内各地

夜店でボールすくいを楽しむ子どもたち=1日午後7時50分、鹿児島市清水町の八坂神社

 鹿児島の夏を彩る六月灯が1日、鹿児島市清水町の八坂神社を皮切りに始まった。ちょうちんの明かりに照らされた社殿前には、綿あめやヨーヨー釣りなど17軒の夜店が並び、浴衣姿の家族連れらでにぎわった。8月にかけて、県内各地で開かれる。

 六月灯は薩摩藩2代藩主の島津光久が、同市の新照院にあった「上山寺の観音堂」に多くの灯籠をともしたのが起源と伝わる。家族で初めて八坂神社を訪れた錦江台小学校1年の有村陽咲さん(6)は、果物の形をしたあめを手に「おいしいものが食べられて楽しい」とにっこり。父親の健佑さん(35)は「いよいよ夏が来ると感じる」と汗をぬぐった。

 半年のけがれをはらう大祓(おおはらえ)の神事を終えた岩切一真宮司(31)は「今年も多くの人が楽しむ様子を見られてうれしい」と話した。

〈別カット〉多くの来場者でにぎわう八坂神社の六月灯=1日午後7時5分、鹿児島市清水町
六月灯でにぎわう八坂神社にお参りする来場者=1日午後7時40分、鹿児島市清水町

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