ニューカッスル、チェルシーから19歳DFホールを買い取り! ベテランGKラディ加入も発表

ニューカッスルは7月1日、2023-24シーズンはチェルシーからレンタル移籍加入していたU-20イングランド代表DFルイス・ホールが完全移籍にて加入することを発表した。同日付で、元イングランド代表GKジョン・ラディの完全移籍加入も伝えている。

クラブからホールの契約期間は明かされておらず、長期契約であることのみが明らかになっている。イギリスメディア『スカイスポーツ』によると、ニューカッスルはホールの買い取りに際し、移籍金2800万ポンド(約57億円)をチェルシーに支払ったという。

ホールは2004年9月8日生まれの現在19歳。チェルシーのアカデミー育ちで、2021-22シーズンのFAカップ3回戦・チェスターフィールド戦(○5-1)でトップチームデビューを飾った。同シーズンはユースチームが主戦場となったが、翌シーズンはトップチームで公式戦11試合に出場。2023-24シーズンはニューカッスルへレンタル移籍すると、本職の左サイドバックを中心に出場機会を増やし、公式戦22試合の出場で2ゴールを挙げていた。

完全移籍加入が決まり、ホールはニューカッスルを通してコメントを発表。次のような言葉でニューカッスルへの愛情を表現し、2024-25シーズンを見据えて意気込みを伝えた。

「昨シーズンに続き、ニューカッスルでの旅を続けられることを嬉しく思っている。ファン・サポーター、監督やコーチングスタッフ、チームメイトといった、クラブのみんなが僕を歓迎してくれたし、その信頼に応えたい」

「黒と白のユニフォームを着たときの感動を言葉で表現することはできない。国内最高のサポーターの前でプレーすることは、幼い頃から“トゥーン”(ニューカッスルの愛称)のファンであった僕にとって非常に特別なことだ」

「この前までのシーズンでは、ニューカッスルで、ここにいるみんなとともに、大きな経験を積むことができた。次のシーズンは、さらに上のレベルを目指したい。シーズン開幕が待ちきれないよ」

また、クラブの発表によると、ラディはニューカッスルと1年契約を締結したという。2023-24シーズン限りで前所属先のバーミンガムを退団していたため、移籍金は発生していない。

ラディは1986年10月24日生まれの現在37歳。ケンブリッジでキャリアをスタートさせると、その後はエヴァートンに完全移籍加入したものの、毎年レンタル移籍でイギリス国内のクラブを渡り歩く。2010年夏にノリッジへ完全移籍加入すると、加入直後から正守護神の座に君臨し、2012年8月にはイングランド代表デビューも飾った。ノリッジでは7シーズンにわたってプレーし、公式戦通算242試合に出場。その後はウルヴァーハンプトンでも5シーズンにわたってゴールマウスを守り、1年目にはプレミアリーグ昇格に貢献。公式戦通算72試合に出場した。バーミンガムでも2シーズンにわたって正GKとして活躍したが、契約満了に伴い、2023-24シーズン限りでクラブを離れていた。

ニューカッスル加入が決まり、ラディもクラブを通してコメントを発表。移籍を決めた要因の1つに触れるとともに、新たなクラブでのスタートを心待ちにしていることを明かした。

「ニューカッスルはビッグクラブで、僕にとっては断れないチャンスだった。ここで新たな一歩を踏み出すのが待ちきれない。明確な目標に向かって進み続けるクラブの一部になれることは、その大小にかかわらず、とても喜ばしいことだし、非常にワクワクすることだ」

また、クラブを率いるエディ・ハウ監督も、次のような言葉でラディの加入を歓迎した。

「ジョンをニューカッスルに迎え入れることができて、嬉しく思っている。彼は豊富な経験を持ち、我々に必要なサポートを与えてくれるだけでなく、競争のレベルをより一層高めてくれる。ピッチ上での能力もさることながら、彼は強いメンタリティを持ち、リーダーとしての素質がある。これからのシーズンに向けて、彼がチームに加わるのが楽しみだ」

2023-24シーズン、ニューカッスルはプレミアリーグで勝ち点「60」を積み上げ、7位でシーズンを終えた。来季はヨーロッパのカップ戦には出場せず、国内の戦いに専念する。

【動画】ニューカッスルがホール&ラディの完全移籍を発表!

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