中国の国際貨物列車「中亜班列」、西寧-アルマトイ線が運行開始

中国の国際貨物列車「中亜班列」、西寧-アルマトイ線が運行開始

6月30日、西寧を出発するアルマトイ行きの中亜班列第1便。(西寧=新華社配信)

 【新華社西寧7月1日】中国と中央アジアを結ぶ国際定期貨物列車「中亜班列」の青海省西寧-カザフスタン・アルマトイ線が6月30日、運行を開始した。

 第1便は主に白物家電とポリ塩化ビニールを積み西寧市の双寨鉄道貨物駅を出発。新疆ウイグル自治区のコルガスから出国しアルマトイへ向かった。西寧は中国の「一帯一路」と「西部陸海新ルート」(中国西部と東南アジアを結ぶ陸海複合一貫輸送ルート)が交差する地点に位置し、西北地区と西南地区をつなぐ重要な交通ハブとなっている。

 西寧総合保税区管理委員会の責任者、許国峰(きょ・こくほう)氏は、保税区が今後、税関や商務、青蔵鉄道(西寧-西蔵自治区ラサ)などの部門の支持と協力の下で省内貿易企業の製品出荷を保障する能力をさらに向上させると説明。企業の物流コスト節約を支援し、国内の貿易・加工・物流各企業が大部分の通関サービスを事前に受けられるようにすると述べた。

 中亜班列は、青海省から中央アジアへの陸上輸送を円滑にし、西寧と中央アジア地域との経済・貿易交流を深める上で重要な意義を持つ。青蔵高原の農畜産品やバイオ医薬品、クリーンエネルギー新素材などが中央アジア市場へ効率的に参入するのに寄与し、青海省の経済発展を後押ししている。

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