藤田寛之は76ホールの死闘も惜敗 全米シニアオープン月曜決戦はプレーオフで敗退し2位

藤田寛之が全米シニアオープン制覇を逃した(提供:USGA)

<全米シニアオープン 最終日◇1日◇ニューポートカントリークラブ (ロードアイランド州)◇6954ヤード・パー70>

海外シニアメジャーの「全米シニアオープン」は悪天候のため持ち越しとなっていた最終ラウンドが現地時間月曜日の午前8時から再開され、藤田寛之が「71」で回り、トータル13アンダーでホールアウト。LIVゴルフでプレーするリチャード・ブランド(イングランド)と並びプレーオフに突入。4ホール目でブランドが藤田を振り切り、5月の「全米プロシニア」に続くメジャー連勝。藤田は惜しくも単独2位に終わった。

日曜日の最終ラウンドは濃霧の影響でスタートが2時間遅れ、午後3時01分に悪天候のため中断すると再開することなくそのまま順延となった。10番を終えていた藤田は3打のリードを持っていたが、再開直後の11番でボギー。ここでリードが2打に縮まった。

続く12番では3パットボギーとしたが、前の組から追いかけるブランドも13番でボギーを喫し2打差のまま。13番パー3では藤田のティショットがバンカーにつかまるも3メートルを決めてパーセーブした。

ところが14番でボギーを喫すると、15番をバーディとしたブランドに1打リードを許し終盤に向かう。すると快調に飛ばしていたブランドが最終ホールでボギー。15番からパーを並べた藤田とトータル13アンダーで並びプレーオフに入った。

プレーオフは10番(パー4)、18番(パー4)の2ホールで行われ、トータルストローク数で勝敗を決する方式。藤田、ブランドともに2ホールをパーとしサドンデスに突入した。18番で行われた3ホール目。ともにグリーンを外しボギー。4ホール目でもともにパーオンを逃したが、藤田がパーをキープできず、ブランドがバンカーからスーパーショットでパーをセーブし、勝負を決めた。

なお、宮本勝昌は最終ラウンドを1オーバーとし、トータル1オーバー・38位タイに終わった。

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