大坂なおみ、ウィンブルドンで6年ぶりの初戦突破! 世界53位をフルセットで下す[ウィンブルドン]

大坂なおみ、“テニスの聖地”で6年ぶりの白星

現地7月1日、今年3つ目のグランドスラムとなる「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン)が開幕し、女子シングルスではワイルドカード(主催者推薦)で出場の大坂なおみ(フリー/世界ランク113位)が登場。ディアン・パリー(フランス/同53位)を6-1、1-6、6-4で下し、同大会6年ぶりに初戦突破を果たした。

妊娠・出産を経て今年1月からツアーに復帰した26歳の大坂。「全仏オープン」(フランス・パリ)では2回戦で敗れたものの、女王のイガ・シフィオンテク(ポーランド)と互角に戦い、復調の兆しを見せている。

苦手とするグラスコート・シーズンでは、初戦の「リベマ・オープン」(オランダ・スヘルトーヘンボス/WTA250)でベスト8に入り、続く「エコトランス・レディース・オープン」(ドイツ・ベルリン/WTA500)では初戦で世界8位のジェン・チンウェン(中国)にフルセットの惜敗と、試合を重ねてきた。

最高成績で2017、2018年の3回戦となっているウィンブルドンは過去3度出場。今回は、2019年以来5年ぶりとなる。

その初戦の相手となるのが、2022年大会で3回戦に進出しているディアン・パリー(フランス/同53位)。前哨戦の「ロスシー・オープン」(イギリス・ノッティンガム/WTA250)ではベスト4と自信をつけて今大会に臨んでいる。

“テニスの聖地”とも呼ばれるウィンブルドンで5年ぶりの試合を迎えた大坂は、試合序盤から力のあるサーブを放って順調にサービスキープ。バックハンドのスライスを多用するパリーに対してやりにくさもありながら、鋭いストロークを放って1-1から一気に5ゲームを連取して、わずか22分でセットを奪った。

続く第2セット、大坂は第2ゲームで0-40のピンチを跳ね返せずに、この試合初めてのブレークを許す。第1セットより粘り強くプレーするパリーを追いかける展開に、ミスが増えて第6ゲームもキープできず1-6でセットを落とした。

勝負の最終セットも立ち上がりでミスが続いた大坂は、ブレークを許したものの、直後の第2ゲームでは相手のダブルフォールトで訪れたチャンスを生かしてブレークバック。だが、第3ゲームで再びリードを許し、流れに乗れない。フラストレーションがたまる状況ではあったが、すぐに気持ちを切り替えられるのが今の大坂。再び丁寧なショットを続けて第6ゲームで追いつくと、第9ゲームでの2本のピンチもしのぐ。5-4の第10ゲームでは相手が連続ダブルフォールトしブレークに成功。6-4で試合を決めて、5年ぶりのウィンブルドン初陣を勝利で飾った。

ウィンブルドンで6年ぶりに初戦突破を果たした大坂は、2回戦で第19シードのエマ・ナバーロ(アメリカ/同17位)とワン・チャン(中国/同479位)の勝者と対戦する。

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