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【足利】数十年に1度しか花が咲かない「リュウゼツラン(竜舌蘭)」が八幡町の美容室「ベランダヘア」の敷地内で開花し、来店客や通行人を楽しませている。
リュウゼツランは米国南部から中南米に生息する多肉植物。先端が鋭く、縁にトゲのある葉が地面から直接生えており、その中心から長い花茎が伸びて花を咲かせる。開花後は枯死してしまうが、茎の根元に若芽をつくり増殖する。
同店では、2006年11月の開店時にリュウゼツランを複数株植栽し、栽培してきた。今回開花した株は5月初旬に花茎が伸び始め、同月末には4メートルほどに成長。店長の石塚正行(いしづかまさゆき)さん(44)は「体感として一日に10~15センチ伸びていた」と振り返る。その後、先端付近で赤みがかったつぼみが膨らみ始め、6月後半から花が咲き始めたという。
現在は下方の花は枯れ始めているが、先端付近のつぼみは開花途中で、数日は楽しめそう。
18年近い歳月を経て開花したリュウゼツラン。石塚さんは「1度咲くと枯れてしまうので、『咲いてしまった』という思いもある」と寂しさをのぞかせ、「咲いているうちに楽しんでほしい」と話した。