大学侍J ドラフト候補の立正大・飯山が3安打 高橋由伸臨時コーチも大絶賛「打撃がシャープ」 父は元日本ハム名手・裕志氏

 7回、この日3安打目を放つ飯山

 「プラハ・ベースボールウイーク2024」(6日~9日、チェコ)などに出場する大学日本代表の直前合宿第3日が1日、神奈川県平塚市内で行われ、U23代表と練習試合を行った。「1番・中堅」で出場した今秋ドラフト候補の立正大・飯山志夢(もとむ)外野手(4年・中央学院)が3安打などでアピールし、第2日からチームを指導する元巨人監督の高橋由伸臨時コーチ(49)から絶賛された。

 雨中のグラウンドを駆け回った。「侍の1番」を射止めるべく、飯山が長打2本を含む3安打2得点と躍動だ。

 「代表としての初戦だったので、1打席目から積極的に行こうと挑みました」。0-1の初回先頭では初球の変化球を左前へ運んだ。会心の一打に選んだのは、四回の第3打席。「真っすぐに振り負けないようにした結果」と、左打席から内角直球を捉えて右翼線へ鋭い打球を飛ばした。ただ、快足を飛ばして三塁を狙ったが憤死。「その辺の状況判断がこれから求められる」と反省も忘れなかった。

 スターの教えを早速実践した。前日に高橋臨時コーチから内角球の打ち方などの助言を受け「自分になかった感覚をつかめた」と手応えを実感。「タイミングを1テンポ、2テンポ早くして、バットをもう少し内側から出しても良いんじゃないかと言われて、そこが生きました」と明かした。

 “教え子”の活躍に高橋臨時コーチは「打撃がシャープで、練習からバランス良く振れていた。スピードも肩も魅力で、良いところが目立った」と感心。堀井監督も「非常に状態が上がってきている」と評価した。

 父は日本ハム時代に内野の名手として鳴らし、現在は同球団でプロスカウトを務める裕志氏(44)。初の代表入りに「良かったじゃん」と祝福を受けたといい、「1番を打つために今日だけで終わらず、良い準備をしていけたら」と飯山。好調を維持し、本戦でも輝きを放つ。

 ◆飯山 志夢(いいやま・もとむ) 2003年2月13日生まれ、21歳。東京都出身。右投げ左打ち。178センチ、81キロ。幼稚園年長から野球を始め、金町中では硬式の荒川尾久ボーイズに所属。中央学院では1年秋からベンチ入り。立正大では1年春からリーグ戦デビューし、3年春に東都2部で首位打者。50メートル走6秒3、遠投120メートルと三拍子そろった外野手。

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