中日本高速道路(名古屋市)は1日、東海北陸自動車道の4車線化に向け、富山県高岡市京田に金沢支社高岡工事事務所を開所した。小矢部砺波ジャンクション(JCT、小矢部市)-白川郷インターチェンジ(IC、岐阜県白川村)の42.6キロを所管し、4区間で進めている4車線化工事の早期完成を目指す。
管内で工事を進めているのは白川郷IC-五箇山IC(南砺市)の南側区間(10.1キロ)と北側区間(2.8キロ)のほか、同市の五箇山IC-城端トンネル北坑口間(9.5キロ)、福光IC-南砺スマートIC間(4.6キロ)。城端トンネルと袴腰(はかまごし)トンネルの掘削や、真木トンネルの舗装工事などを行っている。
山間部での難工事が多いことから富山高速道路事務所東海北陸道4車線化推進室を高岡工事事務所に格上げし、富山高速道路事務所は富山保全・サービスセンターに変更した。
高岡工事事務所での開所式で縄田正社長が「安全を最優先に、より着実、効率的に進め、一日も早い完成を目指す」とあいさつ。堂故茂国土交通副大臣と橘慶一郎衆院議員、野上浩太郎参院議員、角田悠紀高岡市長が祝辞を述べ、事務所看板を除幕した。金谷英明県土木部長と桜井森夫小矢部、夏野修砺波、田中幹夫南砺の各市長らも出席した。
白川郷IC-飛騨清見IC(岐阜県高山市)間の4車線化を進める名古屋支社高山工事事務所も同日、高山市に開所した。
南砺・上平に4車線化事業のPR館
中日本高速道路は1日、高岡工事事務所開所に合わせ、南砺市菅沼(上平)の五箇山生活館に4車線化事業をPRする「東海北陸道4車線化みらい館 GO!GO! GO(ご)かやま」を開設した。事前予約制で平日に開館し、入館無料。