米フロリダ州で保護犬が引き取った飼い主を襲い射殺…なぜ突然凶暴化したのか?

チャドさん(左端)とダリリンさん(右2)は大変な怪我を負ったけれど…(米フロリダ州ボルシア郡保安官事務所のフェイスブックから)

米フロリダ州ニュースマーナビーチに住むカップルが5月11日、自宅で飼い犬に襲われて重傷を負った。

チャド・バンフィルさんとダリリン・ワーナーさんで、犬はその1カ月半ほど前に動物保護施設から引き取られたピットブルの「ハーレー」。近所の人が自宅に来たのをきっかけに凶暴化した。

ハーレーはまず、ダリリンさんのふくらはぎに噛みついた。ダリリンさんが命からがら犬のおりの中に避難すると、今度はチャドさんを寝室まで追いかけて襲った。

隣人の通報を受けて、ボルシア郡保安官事務所の警察官3人が駆けつけると、寝室の中は血まみれ。ハーレーが警察官の1人に襲いかかったため、やむなく発砲し、銃弾4発を撃ち込んで射殺した。

2人は病院に搬送され、複数回の手術を受けて回復。先日、やっと退院して自宅に戻った。写真(同保安官事務所のフェイスブックから)は、警察官が見舞いに訪れた際のひとコマだ。

ハーレーには元の飼い主から虐待を受けた過去があったという。突然、凶暴化した原因の究明が今も行われているそうだ。

ダリリンさんは「あとちょっと警察の方が来るのが遅かったら命がなかった」と感謝する一方、「傷は癒えるかもしれませんが、魂が打ち砕かれました」とショックから立ち直れていない。

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