たった25段で富士登山と「同じ御利益があればとてもいい」…東京都内の標高6メートルの“お冨士さん”も7月1日で山開き

7月1日、山開きを迎えた富士山。
「イット!」取材班は、都内でも富士山のパワーにあやかれる場所があると聞いて、東京・北区に向かった。

東京・北区で“富士山”

地元の商店街では、富士山の山開きに合わせて、十条冨士講祭礼の祭りが6月30日と7月1日に行われた。

商店街通りの“フジサンロード”には、露店が出店し多くの人でにぎわっていた。

あまりの人の多さに、交通規制も行われた。

「お冨士さん」も7月1日に山開き

ひときわ長い列ができていたのは…。

ここでも山開きを迎えた、その名も「お冨士さん」だ。

地元の人から、「お冨士さん」と呼ばれている「十条冨士塚」。

江戸時代に流行した“富士山信仰”の1つとして、現地に行けない人たちのために作られたものだという。

頂上にある「ほこら」に参拝することで、富士山登山と同じ御利益があるといわれている。

急斜面や岩場などを乗り越えて、ようやく山頂にたどり着くことができる富士山の高さは3776メートル。

一方、冨士塚の高さはわずか5.8メートル。

時間も体力もかけずに、楽々と富士山の御利益を得られるというのだ。

お冨士さんに訪れた男の子は…。

わずか“50秒”の弾丸登山となった。

小さな富士山の登山道には、子どもからお年寄りまで、大勢の人が列を作り、列は麓から頂上にまで及んだ。

参拝に訪れた子どもは「楽しかった、けどね、幼稚園の階段よりめっちゃ怖かった」と、感想を教えてくれた。

冨士塚を訪れ、本物の富士山で苦難を強いられた人に取材をすると、「もう死ぬかと思いました、高山病で死ぬかと思いました」、「富士山は二度と登りたくない…。だいぶ大変だったので」、「実際(富士山に登るのは)もっとつらいが、これで同じ御利益があれば、とてもいいな」と話した。

実際に登ってみると…。
勝野健キャスター:
わずか25段だが、達成感があります。

祭りには、6月30日からの2日間で、8万人以上の来場者数があったという。
(「イット!」7月1日放送より)

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