若松四・三浦が連覇、全中出場決める 福島県中体陸上開幕

【男子共通棒高跳び】唯一の4メートル台を記録し、優勝した三浦海継(若松四)

 第67回県中学校体育大会陸上競技は1日、福島市のとうほう・みんなのスタジアムで始まった。初日は男女3種目の決勝が行われ、男子共通棒高跳びは三浦海継(あつき)(若松四3年)が4メートル20で優勝した。男子共通砲丸投げは杉本啓世(けいせい)(植田3年)が13メートル98で優勝。女子共通走り高跳びは矢辺優月(会津AC、若松四2年)が1メートル60で制した。いずれも全日本中学陸上競技選手権大会(全中)標準記録を突破し、全中出場を決めた。

 このほか、男子共通砲丸投げで13メートル40を記録した2位の村上賢太郎(西田学園3年)、男子3年100メートル予選で11秒13を出した丹治生真(しょうま)(渡利3年)の2人が標準記録を突破し、全中出場を決めた。競技は3日まで。2日は男子共通走り高跳びなど男女7種目の決勝が行われる。

 助走成長、唯一4メートル台

 全中出場を逃した昨年の悔しさをぶつけ、唯一の4メートル台で全中への扉を開いた。男子共通棒高跳び決勝は三浦海継(若松四3年)が標準記録の4メートルを1回目で跳び越えると、さらに記録を伸ばし、4メートル20で2連覇を果たした。

 「昨年は優勝できたが全中には出場できなかった」。昨年の悔しさを忘れることはなかった。改善したのは助走だ。補助走をなくしたり、30メートルだった助走距離を28メートルに設定したりした。

 地道な練習の狙いは「助走のずれをなくし、いつも同じ歩数で跳べるようするため」だ。冬は伸び悩んでいたが、助走が安定してきた春から調子が上がり、今年3月には4メートルを記録するようになった。

 今大会では自己記録の更新を目指して4メートル30にも挑戦。成功できなかったが、好感触をつかんだ。三浦は「1、2回目はいい跳躍で手応えがあった。次の目標はまず県記録(4メートル41)、次に4メートル60を跳ぶこと。そして全中で優勝する」と目標を掲げた。(石田あやめ)

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