複数の TP-Link 製品に OS コマンドインジェクションの脆弱性

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は6月27日、複数のTP-Link製品におけるOSコマンドインジェクションの脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。株式会社ゼロゼロワンの早川宙也氏が報告を行っている。影響を受けるシステムは以下の通り。

VMware 製品にヒープベースのバッファオーバーフローの脆弱性や複数のローカル権限昇格の脆弱性

Archer AX3000「Archer AX3000(JP)_V1_1.1.3 Build 20240415」より前のファームウェア
Archer AXE75「Archer AXE75(JP)_V1_1.2.0 Build 20240320」より前のファームウェア
Archer AX5400「Archer AX5400(JP)_V1_1.1.4 Build 20240429」より前のファームウェア
Archer Air R5「Archer Air R5(JP)_V1_1.1.6 Build 20240508」より前のファームウェア
Archer AXE5400「Archer AXE5400(JP)_V1_1.0.3 Build 20240319」より前のファームウェア

TP-LINKが提供する複数の製品には、バックアップ・リストア機能に関連したOSコマンドインジェクションの脆弱性が存在し、当該デバイスにログインしたユーザーが細工したバックアップファイルをリストアすることにより当該デバイス上で任意のOSコマンドを実行する可能性がある。初期設定での当該デバイスへのログインは、LANポート、あるいはWi-Fi接続で行う必要がある。

JVNでは、開発者が提供する情報をもとにファームウェアを最新版にアップデートするよう呼びかけている。

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