働けるうちは働きたい!60代の女性に向いている仕事は?

総務省統計局が発表したデータによると65歳以上の高齢の就業者数は912万人で、過去最多となりました。「働けるうちは働き、稼ぐ!」という方が増えています。今回は、60代の女性に向いている仕事について考えてみましょう。

2023年9月に総務省統計局が発表した「高齢者の就業」によれば、2022年時点での65歳以上の就業者数は912万人で、過去最多となりました。「働けるうちは働き、稼ぐ!」という方が増えています。 今回は、60代の女性に向いている仕事について考えてみましょう。

高齢者の就業率が高い産業1位は「卸売業、小売業」、2位は「サービス業(他に分類されないもの)」

総務省統計局の「統計トピックスNo.138」では、高齢者が多く就業する業種を確認することができます。

「主な産業別高齢就業者数及び割合(2012年、2022年)」

総務省統計局:統計トピックスNo.138

2022年の結果で、高齢者の就業者が多い産業は次のとおりです。 ・1位:「卸売業、小売業」127万人 ・2位:「サービス業(他に分類されないもの)」105万人 ・3位:「医療、福祉」104万人 ・4位:「農業、林業」101万人 ・5位:「製造業」90万人 このうち、2012年と比べて大きく就業率が伸びた産業は、「医療、福祉:2.7倍」「サービス業(他に分類されないもの):1.6倍」「製造業:1.36倍」です。 これらの状況を踏まえて、60代の女性に向いている仕事を5つご紹介します。

1:事務・経理

先述のランキングに「事務・経理」は入っていませんが、60代以上の女性にとっては体力的な負担が少なく、経験を活かしやすい仕事です。 業務内容としては、データ入力、書類作成、経理処理、電話対応などが該当します。今まで会社で事務職だったという方は、再雇用してもらい、同じ会社で事務職の仕事を続けるとよいでしょう。

2:販売・接客

先述のランキングでは1位の「卸売業、小売業」、2位の「サービス業(他に分類されないもの)」に含まれる仕事です、60代の女性にとっては適している仕事といえるでしょう。 ショップスタッフ、カフェの接客スタッフ、ホテルのフロントスタッフなど、自分に合ったフィールドで、今まで培ったコミュニケーションスキルを存分に活かしましょう。

3:介護・福祉

先述のランキングでは3位の「医療、福祉」に含まれる仕事です。介護や福祉の仕事は、60歳からはじめても経験年数や資格でキャリアアップが可能な業種です。 手始めに、資格を取っておいたらどうでしょう。介護職員初任者研修は、研修を一通り受けて修了試験に合格すれば資格取得となります。 将来、「介護福祉士」や「ケアマネジャー」の職に就きたい方は、国家資格が必要となりますので、取得しておきましょう。

4:リモートワーク・在宅ワーク

リモートワークや在宅ワークも、60代の女性に向いています。たとえば、自宅でできる仕事には、WEBデザインやホームページ制作、WEBライティング、画像や動画の編集、翻訳や通訳、テープライタ-、オンラインサポート、カスタマーサービスなどがあります。フリーランスで携わるのもよいですが、企業のアルバイトとしても雇ってもらえるかもしれません。

5:ボランティア・NPO活動

収入を重視しない場合は、ボランティアやNPO活動も一つの選択肢です。社会貢献活動や地域活動に参加することで、充実感を得られると同時に新たな人間関係を築くことができます。 これらの仕事は、60代の女性が無理なく続けられるものばかりです。自身の経験やスキル、興味や体力に合わせて選ぶことで、長く現役で働き続けることができるでしょう。 文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー) 3匹の保護猫と暮らすファイナンシャルプランナー。会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方、心豊かに暮らすための情報を発信しています。 (文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー))

© 株式会社オールアバウト