米国の対中投資規制、AIの健全な発展に役立たず=中国国連大使

Michelle Nichols

[国連 1日 ロイター] - 中国の傅聡国連大使は1日、米国が人工知能(AI)など中国の特定分野への投資を規制することは、AI技術の「健全な発展」に役立たず、国際的な管理や規制の面で世界を分断することになると述べた。

米政府は先月、米国の国家安全保障を脅かす可能性のある、中国のAIなどハイテク分野への投資を禁止するか、届け出を義務付けるための規則案を公表した。

傅大使は記者団に対し「われわれはこうした制裁措置に断固反対する」と述べた。

これに先立ち、国連総会ではAIの能力開発に関する国際協力強化を目的として中国が提案した決議案が採択された。同案は国際社会に対し、「安全、安心、信頼できるAIシステムのライフサイクル全体にわたって、公平、開放的、包括的かつ差別のないビジネス環境を提供し、促進する」ことを求めている。

傅氏は、米国の行為は包括的なビジネス環境を促進するものではないとし、米政府に決定を撤回するよう求めた。

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