福島県関係国会議員、平均2691万円 23年分総所得、10人増える

 衆参両院は1日、国会議員の2023年分の所得に関する報告書を公開した。計693人の所得総額の平均は2530万円となった。前回22年分と比較し374万円増え、5年ぶりに増加に転じた。

 福島県関係国会議員の所得報告対象者14人の平均所得は2691万円で、前回2022年分を731万円上回った。今回から新たに対象に加わった星北斗参院議員(自民、福島選挙区)が平均を大きく引き上げた。

 各議員の所得は【表】の通り。給与、事業、譲渡の各所得を合わせた総所得は10人が前回より増えた。新型コロナウイルス禍で削減されていた議員歳費(給与)が満額支給に戻ったことなどが主な要因。
 22年の参院選で初当選した星氏の総所得は1億208万円でトップに立った。議員歳費と、代表理事を務める医療法人からの給与が計6672万円で、不動産関連や講演料、原稿料など計3536万円の収入もあった。

 前回1位だった元復興相の吉野正芳衆院議員(自民、福島5区)は2位となり、関連会社の報酬を含め2605万円を報告。3位は佐藤正久参院議員(自民、比例、福島市出身)で議員歳費のほか、講演料や原稿料などで597万円を得た。

 4位が元法相の森雅子参院議員(自民、福島選挙区)、5位が菅家一郎衆院議員(自民、比例東北)、6位が元厚生労働相の根本匠衆院議員(自民、福島2区)と自民党所属の国会議員が上位を占めた。

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