福島県会議員、平均1416万円 23年分総所得、前年上回る

 福島県会議員(定数58)の2023年の所得と資産補充、関連会社の報告書が1日、公開された。所得公開は昨年の県議選で初当選するなどした12人を除いた46人が対象。1人当たりの平均所得額は1416万円で、前年を1282万円下回った。

 前年は株式の譲渡で多額の所得を報告した議員がいたため、その反動で大幅な下落となった。会派の平均は最大会派の自民(26人)が1552万円でトップ、第2会派の県民連合(12人)が1265万円で続き、共産(4人)が1204万円、公明(4人)が1200万円だった。維新・無所属とALLふくしまは対象議員がいなかった。

 所得が2千万円超だったのは3人で、前年より2人減った。最も所得が多かったのは高宮光敏議員(自民、二本松市)の3176万円。議長、副議長を除く議員の月額報酬は83万円。議員報酬は期末、勤勉手当の増額で前年よりも増えた。

 高宮氏3176万円首位

 【所得報告】所得がトップだった高宮光敏議員は前年の4位から順位を三つ上げた。議員報酬に加えて、関連会社の役員報酬や不動産などの事業収入があり、唯一の3千万円台となった。2位の水野透議員(自民、須賀川市・岩瀬郡)も議員報酬に加えて、関連会社の給与や不動産などの事業収入があった。3位は山口信雄議員(自民、郡山市)で、関連会社からの報酬などを計上した。所得上位10人のうち、9人を自民が占めた。

 4人が報告 

【資産補充報告】4人が報告した。項目別では、有価証券(株式以外)の報告が2人だったほか、土地や預貯金、貸付金が各1人だった。
 
 前年比6人増27人

 【関連会社報告】前年を6人上回る27人が報告した。このうち、佐藤徹哉議員(自民、郡山市)が3社・団体、猪俣明伸議員(県民連合、河沼郡)、太田光秋議員(自民、南相馬市・飯舘村)、佐藤政隆議員(自民、本宮市・安達郡)、鈴木優樹議員(自民、郡山市)、西山尚利議員(自民、福島市)、山田真太郎議員(県民連合、石川郡)が2社・団体を報告した。

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