マネタリーベース、6月は0.6%増 税・保険料納付で当預の伸び鈍化

Takahiko Wada

[東京 2日 ロイター] - 日銀が2日に発表した6月のマネタリーベースの平均残高は、前年比0.6%増の671兆1098億円だった。伸び率は前月の0.9%を下回り、引き続き昨年7月以来の低い伸び率。消費税や法人税、年金保険料などの納付で日銀当座預金の伸び率が鈍化した。

内訳は、日銀当預が1.1%増の547兆3820億円。伸び率は前月の1.4%を下回った。紙幣が1.6%減の119兆0178億円。前年比マイナスは7カ月連続、平残が119兆円台となるのは2022年6月以来。貨幣は1.6%減の4兆7100億円だった。

6月末のマネタリーベース残高は675兆3850億円で、前月末の675兆7102億円をわずかに下回った。

マネタリーベースは、市中に出回っている現金と金融機関が日銀に預けている当座預金の合計値で、日銀が供給する通貨を表す。

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