サッカー=ポルトガル、ユーロ準々決勝進出 ロナルドがミスに涙

[デュッセルドルフ/フランクフルト(ドイツ) 1日 ロイター] - サッカーの欧州選手権(ユーロ)は1日、ドイツ各地でベスト16の試合を行い、ポルトガルはスロベニアをPK戦の末に下し、勝ち上がりを決めた。

試合は0─0のまま延長戦に突入し、ポルトガルは同前半終了間際にPKで勝ち越しのチャンスを得たが、キャプテンのクリスティアノ・ロナルドが失敗。この日何度かチャンスを逃していたロナルドは涙を流し、チームメートに慰められるシーンがあった。

決着はPK戦までもつれこみ、ポルトガルはロナルドが今度は成功させるなど3本を決めると、GKディオゴ・コスタが相手PKを3連続でセーブして接戦を制した。なお、ユーロのPK戦で3本のセーブに成功したのは史上初。

試合後のインタビューでロナルドは「どんなに強い人でもそういう(悪い)日はある。チームが自分を最も必要としていた時、私はどん底にいた。最初は悲しみ、最後は喜び。それがサッカーだ」と再び涙ながらに語った。

フランスはベルギーに1─0で勝利を収め、準々決勝に進出した。

ここまでの4試合で2つのオウンゴールとPKによる得点のみのフランスは後半40分、エンゴロ・カンテのパスから交代出場のランダル・コロ・ムアニがシュートを放ち、相手に当たってゴール。またもオウンゴールで勝利をつかんだ。

フランスは得点力不足の課題に直面しているが、ディディエ・デシャン監督は「われわれは常に得点力がある。ユーロが始まってからも得点できていないわけではない。これが心理的な壁になってほしくない」と語った。

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