98歳母殺害疑い、男性を起訴猶予 津地検・三重

 津地検は1日、同居する母親=当時(98)=を殺害したとして、殺人の疑いで逮捕された三重県鈴鹿市の無職男性(77)について、起訴猶予により不起訴処分とした。

 男性は3月、自宅で母親の首を刃物のようなもので切りつけるなどして殺害したとして逮捕されていた。男性は母親の遺体が見つかる直前に自宅の浴槽で発見され、腹などに自ら刃物で切りつけたとみられる傷があったという。

 地検は5月27日まで鑑定留置して刑事責任能力の有無を調べ、その後も在宅で捜査していた。起訴猶予の理由を「事実は認められるものの、関係各証拠および諸般の事情を総合的に考慮して判断した」としている。

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