韓国CPI、6月は前年比+2.4%で予想下回る 11カ月ぶり低い伸び

[ソウル 2日 ロイター] - 韓国統計局が2日発表した6月の消費者物価指数(CPI)は、前年比2.4%上昇した。伸び率は昨年7月以来11カ月ぶり低水準で、5月の2.7%から鈍化した。市場予想の2.7%も下回った。

供給サイドの圧力緩和が背景にある。

前月比では0.2%下落。下落は7カ月ぶり。5月は0.1%上昇だった。

品目別では、農作物価格は前月比5.3%下落、石油製品価格も2.9%下落し、指数を押し下げた。

変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIは前年比2.2%上昇。伸び率は5月と同じだった。

企画財政省高官は、インフレ率は下半期に2%台前半から半ばで安定するとの見通しを示し、物価安定策を継続すると述べた。

韓国銀行(中央銀行)はインフレ率が2%台半ばまで低下したことを肯定的に評価した上で、目標の2%に向かうか注視するとした。

中銀の李総裁は先月、消費者インフレは引き続き鈍化する可能性が高いと述べ、中銀が年末に向けて利下げを開始するとの見方が強まった。

中銀は5月、11会合連続で政策金利を据え置いた。次回会合は7月11日。

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