宮崎県内路線価初の上昇 コロナ禍明け活気 「下げ止まり」妥当

宮崎市街地に並ぶオフィスビル。コロナ禍が明けて、賃貸物件の空きが少なくなっているという=1日午後、宮崎市・高千穂通り

 国税庁が1日発表した路線価で、下落基調が改善した本県。中心市街地の再開発や住宅需要の高まりから算定の基となる地価が上昇しており、主要地区の不動産関係者には「空きテナントの問い合わせや住宅取引が増えている」との実感が広がる。一方でインバウンド(訪日客)や半導体関連需要で活況の福岡や熊本との差は大きく、識者は「宮崎の経済全体が好転したと判断するには早い」と懐疑的だ。

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