スギHD、2024年度は2ケタの増収・増益でスタート

〔写真説明〕スギホールディングスが展開するスギ薬局の看板(時事通信社)

スギホールディングス(愛知県)が6月25日に発表した2025年2月期第1四半期決算(連結2024年3月1日~5月31日)は、売上高が前年同期比13.0%増の2,009億円、営業利益は10.6%増の86億円、経常利益は10.4%増の91億円となり、2ケタの増収・増益となった。

第1四半期連結累計期間、物販は、外出機会の増加に伴う関連商材需要や、インバウンド需要の取り込みによって好調を維持。調剤においては、4月の薬価改定、花粉飛散量減少の影響はあったものの、風邪の流行などもあったことで堅調に推移した。

累計期間中は、地域特性や店舗タイプに合わせた既存店の改装強化、規模拡大に合わせた有資格者の積極採用、インバウンド需要取り込みに向けた店舗整備を推進。また、アプリ販促やポイント販促施策によって、客数が前年同期を1.8%上回ったほか、効果的な販促施策による買上点数の増加に加え、インフレの影響を受けて1品単価も上昇。客単価は5.0%増と好調なスタートを切った。

売上総利益率は、調剤では、薬価改定の影響を受け、前年同期に比べて1.1ポイント減らして36.5%となったが、物販については、免税売上や季節商材の売上拡大、アプリ販促などの有効活用により、主要4セグメント(ヘルスケア、ビューティ、ホーム、フーズ)すべてが前年同期を上回り、0.5ポイント改善して27.7%にアップした。

2025年2月期の連結業績については、売上高で8.8%増の8,100億円、営業利益で9.2%増の400億円、経常利益で9.1%増の415億円を見込んでいる。

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